酒気帯び運転:免職処分取り消し 県教委、控訴せず 2教諭の職場復帰検討へ /秋田
毎日新聞 2012年4月3日(火)11時34分配信
飲酒運転を理由に2人の教諭を懲戒免職とした県教委の処分を取り消した秋田地裁判決について、県教委は2日、控訴しないと発表した。教諭2人をどのような形で職場復帰させるかは今後検討するという。
県教委は控訴を断念した理由について、判決で懲戒処分の基準は違法ではないとされ、教諭の行為は重大な事故を引き起こす可能性があったと判断されるなど、県教委側の主張が一定程度認められたことと、最高裁で他県の同様の事例の処分取り消しが確定していることを挙げた。県教委は処分の基準は見直さない方針。
復職するのは男鹿市の元高校教諭の50代男性と秋田市の元小学校教頭の40代男性。2人はそれぞれ飲酒から約8時間後に車を運転し、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で検挙された。秋田地裁は判決で「故意や過失の程度が大きいとまでは言えず、処分は裁量権を逸脱し違法」として県教委の懲戒免職処分を取り消した。【小林洋子】
4月3日朝刊