模造刀盗難の元教授に執行猶予判決 地裁倉敷支部

模造刀盗難の元教授に執行猶予判決 地裁倉敷支部
山陽新聞 2012/5/25 13:40

 井原市立田中美術館(同市井原町)に展示されていた騎馬像の模造刀を盗んだとして、窃盗罪に問われた福山大の元特任教授溝上恭平被告(65)=福山市日吉台=の判決公判が25日、岡山地裁倉敷支部であり、世森ユキコ裁判官は懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。

 判決理由で世森裁判官は「大胆かつ身勝手な犯行。社会に与えた影響も軽視できない」と指摘。一方、「井原市に対して被害弁償を行い、今後、作家に対しての弁償も誠実に行うことを誓約している」などと述べた。

 判決などによると、溝上被告は2月19日、「『SP0(ゼロ)』小谷(おだに)元彦」展が開催中の同美術館1階展示室で、騎馬像の台座に上がって金属製の模造刀(長さ約1メートル、100万円相当)を盗み、服の下に隠して持ち帰った。

 溝上被告は起訴内容を認めていた。

 岡山県警によると、3月15日に防犯カメラ画像が公開され、溝上被告は17日夜、同美術館入り口前に模造刀を返却。25日に井原署へ出頭した。

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