県教委:PTA会費などで訪露、校長に厳重注意 3人返納へ /大分

県教委:PTA会費などで訪露、校長に厳重注意 3人返納へ /大分
毎日新聞 2012年5月29日(火)15時33分配信

 修学旅行で利用するウラジオストク航空機の安全性確認のため11年8月、大分豊府高の平山正雄校長がPTA会費から、大分上野丘高の南雅量校長と当時の大分舞鶴高校長が後援会費から各25万円を使って訪露した問題で、県教育委員会は28日、豊府と上野丘校長に口頭で厳重注意したと発表した。舞鶴高校長は3月で退職し、処分できないという。
 野中信孝教育長は「安全性確認というが、専門家でもない校長が公務で行く必要性に疑問がある。県民へ不信感を与え、立場上、適切な判断を欠いた」と処分理由を述べた。
 出発前に3校長から県教委教育人事課に海外渡航届け出があった際、同課職員は「理由に違和感があった」と話しているといい、野中教育長は「そうした場合は、今後は上司まで報告をあげるよう指示した」と話した。
 3人から同日、各25万円を返納する申し出があったという。PTA会費の暫定使途基準は8月までにできる。【田中理知】

5月29日朝刊

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