短大子ども学科長、中学女子に全裸写真送らせる 青森

短大子ども学科長、中学女子に全裸写真送らせる
読売新聞 2012年7月10日(火)22時37分配信

 女子中学生に撮影させたわいせつ画像をメール送信させたとして、山口県警は10日、青森明の星短期大(青森市)の鷲岳(わしおか)覚准教授(37)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)容疑で逮捕した。

 容疑を認めているという。

 発表によると、鷲岳容疑者は昨年12月8日から同月下旬頃にかけて、当時15歳だった山口県内の女子中学生に全裸の写真を携帯電話で数十枚撮影させ、自分のメールアドレスに送信させた疑い。女子中学生とはインターネットで知り合い、謝礼として金を振り込んだという。

 同短大によると、鷲岳容疑者は子ども学科長で、保育士を目指す学生らに心理学などを教えていた。学生の評判は良く、学外から講演依頼も多かった。

 同短大は「事実であれば厳重に処分したい」としている。

 県警は10日午前、青森市の鷲岳容疑者の自宅や大学の研究室からパソコンや携帯電話など約20点を押収した。

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<児童ポルノ製造容疑>青森明の星短大子ども学科長を逮捕
毎日新聞 2012年7月10日(火)21時38分配信

 山口県警防府署は10日、青森明の星短大准教授で子ども学科長、鷲岳覚容疑者(37)=青森市富田3=を児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)容疑で逮捕し、自宅や短大の研究室を家宅捜索した。鷲岳容疑者は子供のスクールカウンセラーもしており、子供を巡る事件に関係者はショックを受けている。

 容疑は、11年12月8日ごろから同月下旬ごろまでの間、数回にわたり、掲示板サイトで知り合った同県防府市の当時15歳の中学生だった少女にみだらな姿を携帯電話のカメラで撮影させ、メールで送信させて児童ポルノを製造したとしている。

 県警によると、鷲岳容疑者と少女との面識はないが、金銭の授受はあったという。

 同短大によると、捜査員6〜7人が午前11時55分ごろ訪れ、辻昭子学長の立ち会いで2階の研究室を約1時間捜索し、パソコンなどを押収した。

 鷲岳容疑者は06年に同短大講師、昨年4月に准教授、同学科長になった。専攻は臨床発達心理学で、04年に青森県教委委嘱のスクールカウンセラーとして小中学校でいじめや不登校など子供の相談に乗っていた。09年度からは青森市の中学校に派遣され、市教委は「周囲の信頼が厚く、親身になって相談に応じてくれると評判はよかった」と言う。今年4月からは青森市健康福祉審議会の児童福祉専門分科会の臨時委員も務め、子どもの権利条例の制定を議論していた。

 坂本明裕副学長は「事実が確認でき次第、処分を決める。在学生や関係者にご迷惑をおかけするが、誠実に対応したい」と話した。

 鷲岳容疑者は学校法人蟹田幼稚園などの理事も兼務、理事長の母親は「仕事は一生懸命で真面目で、信じられない。子供と関わる仕事をしながら、こういうことになってしまい申し訳ない」と語った。【宮城裕也、鈴木久美、吉田勝】

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「少女わいせつ写真」で捕まった大学准教授 子供の人権、育成の専門家で、著書は20冊
J-CASTニュース 2012年7月11日(水)19時2分配信

 子供の人権や健全な育成、いじめ問題に取り組んでいた短大の准教授が、少女にわいせつな写真を撮影させて購入し、その写真をパソコンに保存していたとして逮捕された。

 ネットでは、研究熱心な学者だから危ない分野にも手を伸ばしたのではないか、という見方も出ているが、大学は「専門分野の研究とは関係がなかったようだ」と話している。

■「プロとしての保育者論」という著書もあった

 逮捕されたのは青森市にある「青森明の星短期大学」の鷲岳覚(わしおか・さとる)准教授(37)。報道によれば、2011年12月8日から同月下旬にかけ、出会い系サイトを通じて知り合った山口県内の女子中学生(当時15歳)のみだらな写真をこの女子中学生に撮影させ、ネットを使って数十枚を送らせた。この中学生から相談を受けた山口県警が捜査し、児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで12年7月10日に逮捕した。この2人は面識がないという。

 准教授は少年院法務教官、スクールカウンセラー、幼稚園発達相談員などの経歴を持ち、現在は同短大の子ども学科学科長、同短大付属教育カウンセリング研究所所長を務める准教授の職にある。著書も多く、「プロとしての保育者論」「気になる幼児の支援のためのチェックリスト」など20冊に及ぶ。

 「子どもの現場のこれからをみんなで考える」というシンポジウムを開催。ほかにも、インターネット犯罪に関して、青森県の地元紙「東奥日報」のインタビューを受け、2009年12月7日付け(ネット)で、情報はそれを見る人によって様々な捕らえ方があるため、出ている情報が間違っていても晒された人の名誉回復は難しいと指摘している。そして、

  「時間はかかるかもしれないが、少しずつ声を上げて、ネット犯罪について社会全体で考えていく必要がある」

などと答えていた。講演で飛び回ることも多く、講演スケジュールは2013年の2月までびっしりだったという。

■「研究や論文作成のため買ったものではない」

 ネットでは今回の逮捕について、

  「専門分野を追求するあまり犯罪にも手を染めてしまうのか?」

などといった様々な意見が出ている。

 今回の事件について短大に話を聞いてみると、わいせつな写真を取引した相手が18歳以下の女性であったため逮捕されることになった、と説明した。警察の情報として、パソコンに保存していたのはこの女性1人のもので、ネット上に公開はしていない。現在は警察で余罪があるかどうか調べている。

 研究熱心で知られる学者だったため、写真購入もレポートをまとめるための材料だったのかと聞いてみたところ、

  「研究や論文を書くためにやったことではないようです」

と話した。今後は警察の取調べを待ち、しかるべき処分を下すことになる、という。

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