青森山田高野球部員死亡:損賠訴訟 遺族側学校に抗議文 夏大会出場、母親「悔しくて眠れず」 /青森
毎日新聞 2012年7月14日(土)12時44分配信
青森山田高(青森市)の硬式野球部寮で昨年12月、1年生の男子部員(当時16歳)が暴行された後に急死した事件で、遺族側弁護士は13日、同校に対し、遺族への対応に抗議する文書を送付した。
文書では、夏の青森大会出場について、同校側が遺族に直接会って説明していないことに触れ「誠実さはみじんも感じられない。部員同士の事件なのに、事件は過去のものであるかのように振る舞われている」と訴えた。
また、運営する青森山田学園が設置した調査委員会についても、「裁判対策や大会出場に向けたアピールとしか思えない」と批判、活動内容や調査結果を知らせるよう求めた。
一方、男子部員の両親が11日付で県高野連に抗議し、説明を求めるメールを送っていたことも分かった。これまでも文書で抗議してきたが、返答はないという。母親は毎日新聞の取材に対し、「息子の死がなかったかのように出場することに腹が立ち、初戦前夜は悔しくて眠れなかった」と語った。県高野連は「回答する権限はないので日本高野連に報告した」としている。
◇学園関係者7人−−調査委のメンバー
事件を受け、青森山田学園が設置した調査委員会の詳細が13日、毎日新聞の取材で分かった。
委員会は「硬式野球部の死亡事故及び火災事故にかかる調査委員会」。事件や野球部施設で起きた連続不審火の再発防止を目的に、学園の理事会の要請で設置された。メンバーは、学園理事と系列大学教授、同大野球部指導者、野球部OBの父親、元同校教諭2人、両親が提起した損害賠償訴訟の学園側担当弁護士の計7人。学園は「身内と批判されるかもしれないが、野球部から見れば外部の人を集めた」としている。
部員への聞き取り調査はほぼ終わったという。学園は「係争中なので(活動内容を)遺族に報告するかは検討中」としている。【鈴木久美】
7月14日朝刊