<大津いじめ自殺>体育祭での暴行、女性教諭が目撃し注意
毎日新聞 2012年7月13日(金)2時30分配信
大津市で市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題で、男子生徒の手を縛るなど、滋賀県警が暴行容疑で捜査を始めた体育祭での同級生の行為について、居合わせた女性教諭が注意し、やめさせていたことが分かった。複数の生徒が毎日新聞に証言した。生徒20人が「目撃した」と学校に答えているが、教諭もこの様子を見ていたとみられる。県警は13日にも、この中学の教職員の事情聴取を開始する方針で、容疑の裏付けやいじめの実態解明を進める。
複数の生徒によると、昨年9月29日の体育祭の昼食時間に、会場の観客席で、男子生徒が同級生3人から鉢巻きや粘着テープで手や足、口を何重にも巻かれていた。この状態の男子生徒を同級生の1人が背負い、別の2人が男子生徒の背中を蹴る場面もあった。
この様子は、周囲の複数の生徒や教諭が目撃していたという。間もなく、女性教諭が同級生3人に「やめなさい」と注意した。3人は「はーい」などと言って粘着テープをはがすなどし、男子生徒の拘束を解いたという。
ある生徒は「同級生は男子生徒の背中をかなり強く蹴っていた。周囲の生徒が注意できるような雰囲気ではなかった」。別の生徒は「男子生徒は、いじめられているように見えた」と証言した。
昨年10月の男子生徒の自殺直後の学校のアンケートでは、生徒20人が男子生徒が縛られた様子などを目撃したと回答した。一方、同じ頃の教職員からの聞き取り調査で、全ての教職員が「これまで、男子生徒がいじめられていたという認識を持ったことはない」と答えていた。
捜査関係者によると、体育祭での同級生の行為は、生徒だけでなく教諭も見ていた可能性が高いという。県警は13日から順次、教職員から事情を聴く方針で、実際に目撃したとされる教諭らから、当時の状況などについて詳しい説明を求めるとみられる。
県警は体育祭での行為について、暴行容疑で強制捜査に乗り出した。関連先として捜索した市教委などからは、いじめに関するファイルや事例集、職員会議の資料なども押収しているという。【村瀬優子、村山豪、石川勝義、杉本修作】
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「死んでくれてうれしい」加害少年発言か 中2自殺
産経新聞 2012年7月13日(金)7時55分配信
■大津市教委「いじめも一因」 学校に大量の教員メモ
大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、全校生徒を対象にした自殺直後の最初のアンケートに、男子をいじめていたとみられる生徒が「死んでくれてうれしい」と死亡をからかうようなことを話していたとの記述が複数あることが12日、関係者への取材で分かった。滋賀県警は実態把握を急ぐ。
アンケートは859人が対象。その中には「(男子は)完全にいじめを受けていた」との記述のほか、「(男子が)亡くなっているのにそれを笑いに変えていた」「死んだって聞いて笑った」と記しているものがあった。この生徒の言動に対し、「人を自殺まで追い込んで、死んでくれてうれしいとかおかしい。(男子の)両親に土下座して欲しい。同じ学校に通いたくない」「顔も見たくない」と記述する生徒もいた。
教員に対しては、「生徒がいじめの相談して助けを求めてるのに何故助けてあげない!」との憤りの記述もあった。
大津市の中2男子自殺で、学校側がいじめの有無を生徒から聞き取った膨大なメモがあることが12日、関係者への取材で分かった。市教委幹部はこの日、「いじめも要因の一つ」と因果関係を初めて認めたものの、新たな事実が次々と発覚するなど問題は広がるばかり。文部科学省も事態を重視、異例の職員派遣に乗り出す。
◆10人「暴行見た」
学校側は、在校生に実施した1回目のアンケートで回答した生徒らに、いじめの有無を聞き取った。メモはその内容を担任らがノートに記載し、学校に残していたという。
県警は11日、同級生の3人が昨年9月の体育大会で男子生徒の口に粘着テープを貼ったなどとする暴行容疑で学校などを家宅捜索し、いじめの調査ファイルなど関係資料約130点を押収したが、このメモも含まれているとみられる。
この暴行をめぐって、1回目のアンケートで少なくとも10人が直接見たと記述していたことも判明した。
沢村憲次教育長は12日、記者会見し、自殺といじめの因果関係について「自殺にはいろいろな要因が考えられる。いじめだけが原因という判断ができない。いじめも一つの要因に入ると思う」と述べた。
市教委が因果関係を認めたのは初めてだが、沢村教育長は「これまでの主張と変わらない」としている。
◆文科省が職員派遣
一方、中学校が1回目のアンケート結果を父親(47)に渡す際、「部外秘」とする確約書にサインさせるなど、隠蔽(いんぺい)とも取れる対応を取っていた。市教委も県警に対し、生徒へのアンケートが2回実施されていたことを伝えていなかった。
12日夜には学校で保護者説明会が開催されたが、校長らは謝罪せずに警察から強制捜査を受けた経緯などを説明。出席者から「言い訳ばかり」と不満の声が聞かれた。
男子の父親も出席し、「真相を明らかにするためご協力をお願いしたい。お騒がせして申し訳ありません」と述べた。
混乱する状況を踏まえ、文科省は職員を市役所に派遣し学校の実態把握を進め、改善支援に乗り出す。同省幹部は「学校や教委は当事者能力が欠けている。混乱をとどめる必要がある」と語った。
◆14歳なら刑罰適用
暴行したとされる同級生3人は、捜索容疑の昨年9月時点で誕生日を迎えていれば14歳、その前であれば13歳。一般的には、その年齢差で司法手続きは大きく異なる。
刑罰を適用できる年齢は14歳以上。殺人など重大事件を犯した場合は、成人と同様に裁判所で裁かれることもある。
「触法少年」と呼ばれる14歳未満の少年は、刑事責任を問われず、逮捕されることもない。ただ重大な罪を犯したと思われる場合は、「おおむね12歳以上」なら少年院送致の保護処分になることもある。
県警幹部は「アンケートには多くの生徒が登場しており、事情を聴くのも時間がかかる」と捜査の課題を指摘するが、いじめが事件化されるケースは多い。
警察庁によると、いじめが発端となって刑事事件となったのは、平成22年は133件に上った。逮捕、補導された児童生徒は281人で、うち中学生が228人で8割以上を占めた。
13年以降の統計では、いじめが発端となった事件は16年から増加傾向で18年に233件とピークとなったが、その後は200件を割り込み減少傾向となっている。
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大津・中2自殺 「安心できない」 家宅捜索、市民に不信 滋賀
産経新聞 2012年7月13日(金)7時55分配信
■一夜明け市役所窓口 業務は通常通りに
大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した問題で、県警が大津市役所別館の市教育委員会と男子の通っていた中学校を家宅捜索してから一夜明けた12日、同市役所ではいつも通りの業務が行われたが、訪れた市民からは警察の捜査が入るほど問題が大きくなったことに対して不信や不満が相次ぐ一方、全容解明に期待する声もあった。
同市役所1階ロビーでは、県警の捜査が入ったことで職員らの表情はかたかったものの、通常の窓口業務が行われ、市民らが住民登録や税金納付などで訪れていた。
家宅捜索をテレビのニュース番組で知ったという大津市瀬田の会社員の女性(27)は「学校や市教委に不信感を持っていたが、警察が捜査に入るほどのことなのかと驚いた。学校や市教委は生徒に寄り添うべき立場なのに、自己の都合ばかり考えている。せっかく(アンケートや聞き取り調査に)時間をとった生徒がかわいそう」と憤った。
自殺した男子が通っていた中学校の卒業生という大津市の無職男性(64)は「昔はこれほど凄惨(せいさん)ないじめはなかった」と落胆しながらも、「市教委は保身にばかり走り、やるべきことをやっていなかったのか。本当にいじめの原因を調べ、予防の対策をするのは教師の問題だ」と話し、教育現場への家宅捜索に疑問を呈した。
2歳の長男がいるという大津市滋賀里の主婦(33)は「このままだと親として安心して学校に通わすことができない。教師の対応不足を感じる。捜査が入ることで、いじめは犯罪になる可能性があるという姿勢をみせないといけない」と話した。
1歳の娘がいるという大津市本堅田の団体職員も「都合の悪いことは隠して、あとでバレてごめんなさいではいじめをなくすのは無理だと思う。早め早めの対応をしていればここまで批判されずに済んだはずだ」と市教委の姿勢を問題視したうえで、「県警の捜査を応援したい」と全容解明を期待した。
◆中学対応を保護者批判
一方、男子の通っていた中学校では、生徒らが緊張した面持ちで登下校していた。校門前では地域の防犯ボランティアの男性らが生徒を見守ったが、保護者に付き添われて登下校する生徒の姿もあった。
この日、中学校は午前の授業を終え、学期末の三者面談が行われた。学校を訪問した保護者からは、市教委と学校の対応のまずさを指摘する声があがった。
2年生の娘を中学校に通わせる保護者の女性は「子供を守るべき大人が問題を放置していた」と不満を漏らし、1年生の娘を持つ保護者の女性も「娘が学校生活に慣れてきたときに問題が重なって起こり、悲しい」と不安げな表情をみせていた。
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滋賀・いじめ自殺 学校が生徒から聞き取った大量のメモを押収
フジテレビ系(FNN) 2012年7月13日(金)12時22分配信
滋賀・大津市で自殺した中学生がいじめを受けていた事件で、いじめについて学校が生徒から聞き取った大量のメモを、警察が押収していたことがわかった。
2011年10月に大津市で飛び降り自殺した中学2年の男子生徒が、同級生3人から暴行を受けていたとされる事件では、警察が教育委員会と中学校を捜索する異例の事態となっている。
その後の調べで、警察が中学校から押収した資料の中に、男子生徒に対するいじめの実態について、教師が生徒から聞き取った大量のメモがあったことが新たにわかった。
このメモは、全校生徒を対象に行ったアンケート調査に基づいて生徒に聞き取りをした時のものとみられる。
一方、学校は12日夜、およそ700人の保護者を集めて、説明会を開いた。
校長は「(学校としては)最大限の取り組みをしてきたというふうに思っております」と述べた。
保護者からは、「(生徒たちは)事実を明らかにしなければという思いで、(アンケートを)書いたと思う。その思いを先生方がどこまでくみ上げて、真剣に対応したっていうふうなことが全然伝わってこない」、「預ける側としては、心配で預けられない」などとの声が上がった。
説明会で批判が相次いだことを受け、学校は今後、希望する保護者には、アンケート調査の結果の閲覧を認めることになった。
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<大津いじめ自殺>「訴訟は継続」大津市教育長
毎日新聞 2012年7月13日(金)13時3分配信
大津市の沢村憲次教育長は13日の記者会見で、自殺した生徒の遺族が起こしている損害賠償請求訴訟について「訴訟は続けるべきだと思います」と述べ、今後も争う意向を明らかにした。越直美市長はいじめと自殺の因果関係があるとの認識を示し、第三者委員会での調査を踏まえて和解を探る方針を表明している。
【大津いじめ自殺】「いじめは一要因」市教育長、初言及
滋賀県警が捜査を始めた体育祭での男子生徒に対する同級生の行為について「その時間、そのエリアを巡回していたのは女性教諭1人だけ。その教諭は、その場面は見ていないと言っている」と強調した。【千葉紀和】
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中2男子自殺直前に大金引き出し…恐喝容疑も視野
テレビ朝日系(ANN) 2012年7月13日(金)13時9分配信
大津市でいじめを受けた中学生が自殺し、学校が捜索を受けた事件で、警察が恐喝容疑も視野に捜査していることが分かりました。
去年10月、いじめを受けていた大津市の男子中学生が自殺。警察は11日、通っていた中学校と市教委を捜索しました。捜索容疑は「暴行」でしたが、学校が実施したアンケートには「自殺した生徒が恐喝や万引き強要の被害を受けていた」という回答が複数ありました。関係者によりますと、生徒は自殺前、自分名義の口座から複数回にわたり、10万円以上の現金を引き出していたということで、警察は恐喝容疑での立件も視野に、慎重に捜査しています。
一方、中学校で12日夜、緊急保護者会が開かれました。
校長:「重要な信頼を損なったことについて、深くおわび申し上げます」
保護者:「最初に、皆、全員で黙とうができないんですか」
保護者会には自殺した生徒の父親も出席し、「真実を把握したい」と協力を求めました。
保護者:「保護者が質問している(ことへの)先生の答えがずれている」「言い訳しているなという印象を受けた」
また、文科省幹部は動揺が広がる中学校に職員らを派遣し、支援にあたることを決めました。
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滋賀県警、学校と市教委側の聴取開始 生徒は夏休み集中的に 中2自殺
産経新聞 2012年7月13日(金)13時57分配信
大津市の市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した問題で、滋賀県警は13日、学校関係者や市教育委員会職員への参考人聴取を始めた。市教委によると、同日午前中に学校教育課の3人が捜査員から聴取を受けたという。県警はいじめ行為をしたとされる元同級生や生徒らも聴取する方針で、同校の1学期終業式が行われる20日以降の夏休み中に集中的に事情を聴く。
市教委によると、対象は、澤村憲次教育長や松田哲男教育部長を含む15人で、午前10時前に聴取を開始。数人の捜査員が学校教育課を訪れたという。学校関係者では、教員らを聴取したとみられる。
捜査関係者によると、県警は市教委から、自殺直後に実施した全校アンケートの任意提出を受けており、資料を精査している。アンケートでは、教員が自殺した男子生徒のいじめを目撃していたことや、具体的ないじめ行為について生徒らが記しており、こうした記述をもとに学校関係者や市教委から事情を聴く。
一方、聴取の対象となる生徒は、元同級生のほか、約800人いる在校生徒で、いじめと自殺の因果関係を特定する。卒業生が含まれる可能性もある。
県警はこれまで、当時13〜14歳だった同級生3人が男子生徒に暴力行為をしたとして同校などを11日に家宅捜索。職員会議の資料やいじめの調査ファイルなど約130点を押収したほか、校長や市教委幹部からも事情を聴いている。
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加害生徒「見守るだけ」=無記名などの回答の対応―学校側が遺族に説明・中2自殺
時事通信 2012年7月13日(金)14時32分配信
大津市で昨年10月、いじめを受けていた中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した事件で、学校側が遺族に対し、全校生徒を対象に実施したアンケートのうち、無記名や伝聞での回答については「情報に基づく指導はせず、学校の中で加害生徒を見守っていくことしかできない」と説明していたことが13日、関係者への取材で分かった。
市教育委員会は、追加の聞き取りなどが不十分で調査に不備があったと認めており、いじめたとされる同級生への学校側の対応も消極的だった可能性がある。
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自殺原因?中2生の自室、前日に同級生ら荒らす
読売新聞 2012年7月13日(金)14時41分配信
大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)がいじめを苦に自殺したとされる問題で、自殺の前日、男子生徒が住むマンションの自室が加害者とされる同級生らに荒らされたと、同学年の生徒が市教委が実施した全校アンケートに回答していたことがわかった。
男子生徒は「明日、死にます」などのメールを同級生らに送ったとの回答もあり、滋賀県警は、自室での出来事が自殺にまで追い込んだ可能性もあるとみて確認を急いでいる。
男子生徒は昨年10月11日朝にマンションから飛び降りて自殺した。前日の状況については、市教委が実施し、県警が今月に任意提出を受けた全校アンケートに複数の記述があった。
同学年の生徒は「(加害者とされる同級生らに)亡くなる前の日も部屋をめちゃめちゃにされた」と、伝聞情報としながら記名で回答した。
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「ほんまにごめん」生徒心中吐露「苦しくて涙」
読売新聞 2012年7月13日(金)14時41分配信
大津市立中学2年の男子生徒(当時13歳)がいじめを苦に自殺したとされる問題で、生徒らが回答したアンケートの自由記載欄の内容がわかった。
それぞれが、仲間を失った悲しみ、助けられなかった自責の念を抱き、「全力で調査してください。お願いします」などと真相究明を求めていた。生徒らの痛々しいまでの心の叫びは、なぜ学校側に届かなかったのか。
自由記載欄の記述がわかったのは、昨年10月に男子生徒が自宅マンションから飛び降りた直後、全校生徒約860人に対して行われた1回目の調査アンケート。見聞きしたいじめの有無とは別に、「学校に伝えたいこと」「男子生徒への思い」を尋ね、635人が記入した。
ある生徒は、苦しい胸の内をこう記した。
「どれだけつらかっただろう。どんな思いで飛び降りたのだろう。そう考えると、悲しくて苦しくて涙が出る。相談に乗ってやれたらよかったのにと悔しい気持ちでいっぱいです」
男子生徒はクラスでも部活動でも、冗談を言って周囲を和ませるムードメーカー的存在。そんな彼が抱えていた苦しみに、多くの生徒は、仲間を失って初めて直面することになった。
ほかの生徒も「もっと早く気づいてあげればよかった。ほんまにごめんな、ゴメン。ゴメン。ゴメン」などと書き、いじめに気付いていた生徒は「見て見ぬふりをしてしまった」と、無念さをにじませた。
◆「先生も話して」◆
男子生徒の自殺直後、学校はいったん、報道機関などに「いじめはなかった」と公表した。これに対し、「絶対、先生とかも気付いていたと思う。いいかげん、隠さずに話してほしい」などと多くの生徒が違和感を持っていた。
自分たちが目撃したいじめが、自殺の原因だったのではないか。そんな思いで、徹底的な調査を期待する声も少なくなかった。
ある生徒は「絶対に真実を突き止めてほしい。事実がどうであっても、学校を守るために封印するのは絶対にやめてください」とクギを刺していた。
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<大津いじめ自殺>2回目アンケ大半白紙 遺族に結果伝えず
毎日新聞 2012年7月13日(金)15時1分配信
大津市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、市教委が昨年11月に実施した2回目の全校アンケートの回答は大半が白紙で、有効回答が生徒の5%に満たない約30人だけだったことが関係者への取材で分かった。アンケートは遺族の求めで実施し、市教委は「188人が回答した」と説明していた。市教委はこうした回答状況や結果を遺族に伝えず、ずさんだった実態が浮き彫りになった。
アンケートは昨年11月1日、いじめがあったことを生徒に報告した全校集会の後に配布された。タイトルは「全校集会を終えて」、設問内容は「今までにまだ伝えられていないことがあれば」「思っていることや感じていること」とされ、アンケートと気づかない生徒もいたという。
1日夜に開いた保護者説明会でも校長はアンケートについて一切説明しなかった。4日間で188人から用紙を回収したが、大半は白紙だった。2人が「(自殺した生徒が)泣きながら先生に電話をかけ、つらいと話した」などと記したが、「特になし」とするものもあった。設問について市教委は「幅広い回答を期待した」としている。
市教委は今月10日、2回目のアンケートに「葬式ごっこ」「自殺の練習と言って首を絞める」と、「自殺の練習」の具体的記載があったことを記者会見で発表した。だが、追跡調査が不十分で他の回答など全容は明らかにしていなかった。
生徒の父親(47)は「アンケート自体がスカスカでは事実は分からない。真相究明する姿勢が全くないことが本当に残念だ」と話した。【千葉紀和】
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大津・中2自殺 遺族心情に配慮足らず
産経新聞 2012年7月13日(金)15時4分配信
遺族との訴訟で、大津市長が和解の意向を示しているにもかかわらず、市の教育長が自殺の原因について「家庭のことも明らかにされていくべきだ」と述べ、訴訟継続を明言したことは、今後、波紋を呼びそうだ。
滋賀県警が、市教委や学校に対する異例の強制捜査に乗り出した背景には、県警の市教委に対する不信感もあるとされる。市教委は、いじめ調査のために学校側が実施した2回目のアンケートについて、県警側に一切伝えていなかったからだ。
遺族に対し、1回目のアンケート結果を「部外秘」とする確約書にサインさせたうえ、2回目のアンケートが行われた事実自体を知らせないなど、次々と明らかになる市教委や学校側の不手際には、「隠蔽(いんぺい)体質」との批判も出ている。
いじめがあったことは、市教委側も既に認めている。にもかかわらず、生徒の家庭に問題があった可能性にあえて言及するのは、あまりにも遺族の心情への配慮が足りないと言わざるを得ないだろう。(藤原直樹)
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県警、教師の聞き取り開始 大津中2自殺
京都新聞 2012年7月13日(金)15時9分配信
大津市で昨年10月、中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した問題で、滋賀県警は13日、生徒が通っていた中学校の教師から本格的な聞き取りを始めた。
県警は、11日に市教委と中学校の関係者各1人を聴取しているが、13日以降、学校関係者の聞き取りを継続的に行う。今後、市教委や学校から押収した資料を精査するとともに、いじめを目撃していた周囲の生徒や、加害行為を行ったとされる同級生からも事情聴取を行う方針。
県警は、昨年9月下旬に体育祭で複数の目撃があった男子生徒への暴行容疑を軸に、他のいじめ行為についても犯罪事実が認定できるか幅広く捜査を進め、8月中に立件の可否を判断する見込み。
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滋賀・いじめ自殺 澤村教育長、警察の強制捜査に現場で抗議
フジテレビ系(FNN) 2012年7月13日(金)18時57分配信
滋賀・大津市でのいじめ自殺問題で、ほかの保護者たちからも激しい怒りや不満の声が上がっている。さらに、問題は列島各地に波及している。
12日夜、「預ける側としては、心配で預けられない」などと、学校への不信感をあらわにする保護者。
滋賀・大津市の中学校で12日夜、緊急説明会が開かれた。
集まったのは、およそ700人の保護者たち。
学校側からは、校長や教頭、学年主任など、市の教育委員会からも教育長が出席し、およそ3時間にわたって行われた。
校長は「(学校としては)最大限の取り組みをしてきたというふうに思っております」と述べた。
しかし、保護者は「(生徒たちは)事実を明らかにしなければという思いで、(アンケートを)書いたと思うんです。その思いを先生方がどこまでくみ上げて、真剣に対応したのか、全然伝わってこない」と語った。
保護者からの批判は、男子生徒が自殺した後の学校側の対応に集中した。
しかし、学校側の説明に不満があるとして、途中で退席したという保護者の姿もあった。
途中退席した保護者は「聞いていても堂々巡り。思ったような答えが返ってこない。どういうことが起きて、これからどうするのかとか。結局、堂々巡りで的を射ていない。(保護者に対して謝罪は?)謝罪されていたと思うけど、伝わらなかった、何1つ」、「空気が読めていない。学校教育はこんなもんかと、民間から見たら、そう思いますよね。もう少し、誠意を持った態度でいかないと、日本中の人は許してくれませんよと。わたしが申し上げたのは、『あなたがたは、滋賀県の恥です』と、はっきり言いました」、「いろいろ、報道とかで聞いている話と、学校側が本当に持っている真実というのを、もうちょっと突っ込んだ形で聞けるかなと思ったけど、なんか、個人情報とか、いろんなことを言われましたけどね。確実に、われわれの心に響く返事はもらえなかった。ちょっと残念な説明だった」などと語った。
学校側の対応に対する不安と不満。
さらに、別の保護者は、「質疑応答に入りますとなった時に、一番前のお父さんが手を挙げて、『1人の方が亡くなっているのに、黙とうがなんでないんや』って言って、拍手が起こった。(学校側の)誰が言ったかわからないけど、『黙とう』って。(保護者からは)『立ってやろ!』と(声があがった)」と語った。
この説明会には、自殺した男子生徒の父親も出席した。
男子生徒の父親の様子について、説明会に出席した保護者は「黙とうの後に手を挙げて、『黙とうしていただいて、ありがとうございました』から入った。『被害者の何々です』と。『今後もご迷惑をおかけすると思いますが、何とぞよろしくお願いします』しか言わなかった」、「もう泣きそうだった。自分だったら、子が亡くなったら、そこまで、お父さんのように絶対できないと思った」などと語った。
保護者から批判が相次いだことを受け、学校側は今後、希望する保護者には、アンケート結果の閲覧を認めることを表明した。
大津市教育委員会の澤村憲次教育長は、保護者説明会に出席後、取材に応じ、「全体を通してわたしが感じたのは、自分の行っている中学校に、誇りの持てる教育を期待すると。そのために、先生に頑張ってほしい。要約すると、こういうことかな」と、保護者からの意見だとして、全体を総括した。
一方、11日夜、滋賀県警が「強制捜査でないと全て(資料が)出ないと判断した」として行った学校と教育委員会に対する異例の家宅捜索について、その現場で抗議していたことを明かした。
澤村教育長は「きのうの午前中に県警本部の生活安全部長から電話が来て、『警察が捜索することになります。捜査のご協力をお願いします』ということだったので、『わかりました』と。わたしとしては、『協力する』と言っているのに、『なんで強制捜索なんですか』と。(現場で)抗議の思いをお伝えした」と語った。
その家宅捜索の容疑となった2011年9月の体育大会での暴行について、13日、一部新聞が「女性教員がその場を目撃し、加害生徒に注意していた」などと報じたことに、教育委員会側は13日、会見で「(教師が複数の生徒に)注意をしていたことは事実です。ただし、それがその子(加害者生徒)かどうかは、確認がとれていません」とした。
さらに、澤村教育長は「いろいろとやられているところは、回っていた教員は『見かけていない』と言っている」と事実関係を否定した。
また、12日夜の保護者説明会の中で、いじめをしていたとされる3人の生徒たちについて、説明したことを明らかにした。
澤村教育長は「加害者の子どもは、いわゆる暴力を振るったり、成績カードを破ったりとか、そういう個々のことは認めているけど、それをいじめであるとは認めていない」と語った。
平野文科相は13日、大津市でのいじめをめぐる一連の動きに、閣議後の会見の冒頭で触れ、13日にも文科省の職員を現地に派遣し、第3者委員会の立ち上げなどの対応を行うと話した。
平野文科相は「特に学校に捜査が入るという事態については、大変遺憾でございます」と述べた。
大津市のケースに続き、今、全国各地でいじめ問題が浮上している。
愛知・蒲郡市でも2012年3月、中学2年の男子生徒に対し、同級生の男女9人が、「自殺に追い込む会」なるグループをつくり、悪口や自宅前で「死ね」と叫ぶなどのいじめを行っていたことが判明した。
学校は、6月末になってその実態を把握し、いじめをやめさせたという。
こうした対応に、教育評論家の尾木直樹氏は「愛知の学校の場合は、今回の大津の報道がすごくされたので、先生方のいじめに対する感度、非常にアンテナが高くなっていた。だから、すぐに救済できたと思います。(ほかにも)全国のどこかにあるかもしれないから、余計に先生も子どもたちの方をしっかり見ないといけないし、親の方も、わが子を見てないといけない」と語った。
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中学担任教師に責任ないのか 「いじめの疑問に自ら説明すべき」との声
J-CASTニュース 2012年7月13日(金)19時52分配信
男子生徒の自殺を巡り、滋賀県大津市立中学2年の担任教師が自ら説明しようとしないことに、疑問が噴出している。写真週刊誌の取材にも、軽く流していたというのだ。
「担任の先生が出てきて、説明すべきではないか」
■緊急保護者会にも姿を見せず
滋賀県警が異例の強制捜査に乗り出したことを受け、中学校では2012年7月12日夜に緊急の保護者説明会を開いた。しかし、報道によると、保護者ら約700人を前に、担任の男性教師は最後まで現れず、不満の声が渦巻いた。
これに対し、校長は、理由は示さずに、「私の判断で出席させていない」とだけ説明したという。
いじめを巡っては、担任らに「見て見ぬふり」があったのではないかと指摘されている。学校が行った生徒アンケートでも、いじめた男子生徒らが被害生徒にプロレス技をかけても、担任は「やりすぎるなよ」と声をかけただけで、笑っていたともいうのだ。
さらに、被害生徒から担任に「何とかしてほしい」と涙ながらに電話が数回かかってきたものの、いじめに十分な対処をしなかったという。また、生徒が自殺した当日、加害生徒3人が教室に張ってあった自殺生徒の顔に画びょうを突き刺し、「死んだらええねん」と発言したのを担任は何もとがめなかったとの証言も出ている。
一方、被害生徒の父親が市教委などを訴えた訴訟では、市側は、「やりすぎるなよ」と担任が声をかけたことを認めながらも、いじめをやめさせるための発言だったと主張した。被害生徒からの電話については、担任は「いじめに関するものでなかった」と言っていたという。
生徒の証言を含め、真相はよく分からないままだ。しかし、担任に一層の説明を求める声が強いのは確かだ。
■なぜかハングル教育に力入れる
写真週刊誌「フライデー」では2012年7月9日朝、大津市内の自宅から出勤しようとする担任の男性教師を直撃取材した。しかし、12日発売号の記事によると、「フライデーです」と名乗って質問をぶつけても、担任は鼻唄で質問を遮り、「敷地内に入らないでくださいね〜」と話しただけだったそうだ。担任はそのまま自家用車で走り去っている。
記事では、担任は、生徒自殺後にしばらく悩んでいたが、めげてはいけないと思い直したとも指摘している。
担任は、2年前までは、滋賀大学教育学部附属中学に勤務している。一体どんな教師だったのか、学校に取材すると、副校長は「個人的な情報につきましては、お答えを差し控えさせていただいています」と答えるだけだった。
この中学では、担任は、ハングル教育に力を入れていたようだ。副校長によると、修学旅行は韓国に行っているため、教師はみな何らかの形でハングルに関わっているのだという。ただ、ネット上では、なぜ英語習得も中途であるはずの中学校でハングルなのかとの疑問が出ており、自民党の片山さつき参院議員も、「かなり変わっているな」と違和感を持ったことをブログで明かしている。
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いじめアンケートを配布=要望受け保護者らに―大津中2自殺
時事通信 2012年7月13日(金)21時33分配信
大津市で昨年10月、いじめを受けていた市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、市教育委員会は13日、学校が全校生徒に実施したいじめに関するアンケート結果を、希望する保護者に配布した。同日の市議会常任委員会を傍聴した市民にも配られた。
配布したのは「自殺の練習をさせられていた」などの回答があった計2回のアンケート結果。市教委は、個人情報が含まれるとして公表を拒んできたが、12日の緊急保護者説明会で開示の要望が出ていた。
遺族の了解を得た上で、個人名は伏せたという。全ての保護者にメールや文書で案内し、学校で配布した。
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中2いじめ自殺 「教育行政の膿」「お客さま」教委の形骸化、指摘相次ぐ
産経新聞 2012年7月13日(金)22時2分配信
大津市の市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題では、いじめに関する調査や情報公開の不十分さなど、市教委の対応のまずさが浮かび上がった。同市に限らず、教育委員会は制度上、自治体の教育行政の最高責任を負うが、教育長以外の委員は非常勤で、形骸化も指摘される。今回の問題は、教育行政の在り方についても課題を投げかけている。
■姿見せぬ教育委員
「日本の教育行政の膿(うみ)中の膿。教育委員会制度が機能していない象徴例だ」。大阪市の橋下徹市長は12日、大津市教委の対応を痛烈に批判した。
問題視したのは「教育委員が前面に出てこないこと」。問題発覚後、記者会見に応じているのは、常勤の教育委員である澤村憲次・市教育長を除けば市教委の事務方ばかり。市教委を代表する教育委員長や教育委員が姿を見せないのはおかしいという指摘だ。
政治の教育行政への関与を盛り込んだ教育関連条例を提起した橋下市長には、教育行政が事務方主導になり、責任の所在があいまいになっているとの不信がある。「政治介入につながる」との異論はあるが、橋下市長は教育行政で首長のリーダーシップを強め、責任の所在をはっきりさせるべきだと訴える。
■非常勤の“壁”
一般的に、教育委員会といえば事務局がイメージされるが、狭義の教育委員会は首長に任命された教育委員(おおむね5人)で構成され、首長から独立した機関として、教育方針や教育施策の決定権など大きな権限を持っている。
今回の問題でも、遺族が市などに損害賠償を求めた訴訟への対応で、越直美市長が和解の意向を示したのに対し、澤村教育長は異なる見解を打ち出している。
大津市の教育委員も5人。澤村教育長を含む2人が元教員で、そのほか医師、自営業者、会社員で構成されている。教育長を除く4人の委員は非常勤で、報酬は日当制。大津市の場合、1日2万3500円が支払われる
市教委によると、今回のいじめに関するアンケートの結果は「勉強会」と呼ばれる非公式会合で教育委員に報告された。市教委の最高意思決定機関である12月の定例会議でも報告されたが、教育委員からの発言は一切なかったという。
「教育委員といっても、ボランティアに近い仕事」。教育関係者の中にはそんな指摘もあり、現行制度の中では、教育委員のリーダーシップに限界があるという意見もある。
■「荷が重すぎる」
「今の教育委員たちは責任を取りたがらず、教育委員会のお客さまになっている」。かつて鳥取県知事を務めた元総務相、片山善博慶応大教授(60)は厳しく指摘する。
首長として教育委員会と向き合った片山氏は「教育現場は教師の集団で、仲間意識が強いムラ社会だ」とし、今回の大津市の問題について「本来、教育委員はそこに常識的な目でメスを入れるのが仕事だが、今回は身内をかばい合っている印象が強い」と話す。
大阪府教委の現職委員長でもある陰山英男立命館大教授は「理屈でいえば教育委員は(教育行政全般に)責任を持つ必要がある」と述べる一方、「教育委員が学校現場にまったくの素人である場合、荷が重すぎる」と指摘している。
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室長ら職員3人を派遣=大津の中2自殺―文科省
時事通信 2012年7月13日(金)23時17分配信
いじめを受けていた大津市の市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、文部科学省は13日、越直美市長からの要請を受け、郷治知道生徒指導室長ら職員3人を17日から同市に派遣すると発表した。
期間は郷治室長が2日間で、他の2人は2週間程度。同市が立ち上げる第三者委員会の人選で助言したり、市教委の業務を支援したりする。
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大津市会でアンケート公開 大津中2自殺
京都新聞 2012年7月13日(金)23時49分配信
大津市教育委員会は13日、学校が男子生徒の自殺後、全校生徒に行ったアンケート結果の概要を市議会の教育厚生常任委員会で明らかにした。概要は市議のほか、傍聴人にも配布され、今回初めて分かった2回目のアンケートでは「男子生徒がいじめを担任に泣きながら訴えていた」などの回答が続いた。
アンケートは生徒の自殺後、2回に分けて実施。すでに1回目のアンケート内容の一部が明らかになっていたが、「男子生徒がいじめを担任に泣きながら訴えていた」とする回答のほか、「ひどいいじめだった」などの記述が見られた。2回目の半数以上は白紙回答だった。
市教委の澤村憲次教育長は「調査は不十分だった」と謝罪した。
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大津市会委、市教委に批判集中 大津中2自殺
京都新聞 2012年7月13日(金)23時49分配信
大津市議会の教育厚生常任委員会が13日開かれ、昨年10月に市内の中学2年の男子生徒が自殺した問題が取り上げられ、委員からは市教育委員会に「問題の重大性を認識せず、学校の説明をうのみにした」などと厳しい批判が集中した。
学校のいじめの詳細把握や生徒への聞き取りが不十分だったことに対し、委員たちは「いじめた側の反論で学校が調査を萎縮したなら、とんでもないことだ」などと指摘。自殺に至ったことについても「いじめはよくあることと、軽く見たのではないか」と、学校や教員の資質を疑問視する声も上がった。
澤村教育長が自殺の要因について答弁し、教師の聞き取り調査などから「家庭の中における要因もあると考えている」と述べた。これに対し、男子生徒の父親は傍聴後、「子どもをしかった際の出来事を取り上げ、家庭の問題にすり替えようとしている」と批判した。
このほか、市が近く設置する外部調査委員会について、北村善隆総務部長は「調査は4カ月程度かかる」とし、会合は非公開との見通しを示した。人選は臨床心理士や大学教授、弁護士を検討していると明かした。