松本の柔道教室小6重体訴訟:「起訴相当」と議決−−長野検察審査会 /長野
毎日新聞 2012年7月26日(木)13時13分配信
08年に松本市の柔道教室で練習中に当時小学6年の沢田武蔵さん(15)が頭蓋(ずがい)内出血を負い、一時重体になった事故で、長野検察審査会は男性元指導員(39)への長野地検の不起訴処分について「起訴相当」と議決した。議決は24日付。
議決は、男性が沢田さんに仕掛けた片襟体落としの投げ技の衝撃は「頭を畳に打ちつけなくても、揺さぶられるだけで頭蓋内に損傷を負う危険がある」と指摘する文献資料もあり「指導者として事故を予見し、回避することが可能だった」と判断した。
25日、松本市で記者会見した沢田さんの母佳子さんは「正しく判断されたと感謝している。スポーツ事故は、どうして起きたのか、裁判でないと明らかにできない部分がある。議決は大きな一歩だ」と評価した。
地検の小池充夫次席検事は「検察審査会が慎重に検討した結果だと思うので、内容を吟味し対応したい。一般市民の感覚が出た結果だと思う」と述べた。
事故では、松本署が10年9月に男性を業務上過失傷害容疑で書類送検。地検は4月25日に容疑不十分で不起訴処分にした。沢田さんの両親は5月11日、不起訴処分を不服として審査を申し立てていた。【大島英吾、福富智】
7月26日朝刊