大津市 いじめ自殺 7月28日分

<大津いじめ自殺>市教委が全教員アンケを公表せず
毎日新聞 2012年7月28日(土)2時34分配信

 大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題で、自殺直後に学校側が全教員を対象に行ったいじめアンケートについて、市教委がその存在を公表していないことが関係者への取材で分かった。教員が当時いじめをどの程度認識していたかを知る重要な調査だが、市教委は「資料が警察に押収された」ことを理由に、内容も把握していないとしている。

 市教委によると、自殺直後の昨年10月11、12日、担任や2年生教員ら約10人に校長らが聞き取りをし、「自殺前、教員にいじめの認識はなかった」と判断した。だが学校は同時期、いじめを知っていたかなどについて全教員約60人にアンケートしたが、市教委に報告していなかった。

 市教委が教員アンケートの存在を把握したのは今年6月。男子生徒の遺族との訴訟に対応するため、状況を学校側に再確認した時だった。この際、市教委の担当者は内容を調べなかったという。市教委幹部は「当時の調査や指導が不十分だったことは申し訳ない」と話している。また「自殺の練習」などの生徒アンケート内容が明らかになった今月4日以降も公表しなかったことについて、「対応に追われ、公表に思い至らなかった」としている。

 学校は遺族にも「教員にいじめの認識はなかった」とだけ伝え、教員アンケートの実施やその内容は報告していない。生徒の父親(47)は「全教員がいじめに気付いていなかったのは本当なのか。隠蔽(いんぺい)体質にあきれるばかりだ」と憤っている。【千葉紀和】

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大津・中2自殺:橋本知事「勇気を持って親に相談して」 /茨城
毎日新聞 2012年7月28日(土)16時41分配信

 大津市で市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、橋本昌知事は27日の定例記者会見で、いじめを受けている子どもたちに「勇気を持って、少なくともお父さん、お母さんに相談して」とメッセージを送った。
 橋本知事は「いじめに遭うと、隠さないともっといじめられるのではという恐怖感もあり、隠したがる。そういったことが大変大きな問題」と指摘。その上で、早期発見に向けて「みんながいじめの情報を学校や家庭に伝えることが普通なんだという形になっていけばいい」と述べ、考え方の転換が必要との認識を示した。今後、県としても警察や教育委員会との連携を密にし、情報が伝わりやすい体制づくりを目指す。
 いじめ調査のために第三者委員会を設置するかどうかについては「立ち上げるとなると時間がかかる。今の体制でも、もっとできることはたくさんある」と述べ、まずは教育長などの専門家で対応する考えを示した。【鈴木敬子】

7月28日朝刊

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大津・中2自殺:高校長ら、県教委と意見交換会 いじめ対応など /福井
毎日新聞 2012年7月28日(土)17時13分配信

 県立学校の課題について県の教育委員と校長が話し合う意見交換会が26日、福井市内で開かれた。大津市の自殺問題を受けて、各校のいじめ事例や対応なども報告された。これまで、校長が一堂に会し、教育委員と意見交換したことはなかった。
 県立高校などの校長約40人が出席し、「今後の高校教育」「今後の職業教育」など四つの分科会に分かれて議論。共通テーマとして、いじめ問題についても意見交換した。
 ある校長は、インターネットのブログでの生徒同士の中傷について、「生徒から報告を受けて、初めて気づくことが多い。いじめの中身がかなり変わってきている」と早期発見の難しさを語った。別の校長は、インターネット上で何者かが生徒になりすまし、別の生徒を中傷した例を紹介。警察に相談して調査してもらい、なりすましが判明したという。
 対応策として、「多人数が絡む場合は、教員は授業より優先してチームとして対応する」などの提言があった。【佐藤慶】

7月28日朝刊

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