熱中症死?:山形中央高ラグビー部員死亡 県教委、防止求める通知 パンフ添付、長時間運動回避など /山形
毎日新聞 2012年8月1日(水)16時49分配信
山形中央高(山形市)の2年男子ラグビー部員(17)=同市=が屋外練習中に熱中症とみられる症状で30日未明に死亡したことを受け、県教委スポーツ保健課は同日付で県内の各小中、高校に対し、熱中症事故防止を求める通知を出した。通知には文部科学省の熱中症予防パンフレットを添付した。
熱中症予防の指導のポイントとしては、直射日光の下で長時間にわたる運動やスポーツ、作業はさせない▽屋外で運動やスポーツ、作業を行う際は帽子をかぶらせ、できるだけ薄着をさせる▽屋内外にかかわらず、長時間の練習や作業の際はこまめに水分を補給して適度に休憩を入れる−−など6点を掲げた。
さらに、「日ごろから緊急時対応のために校内対策チームを組織して教職員の共通理解を図り、応急手当ての研修をしたり、連絡の分担を明確にするなど救急体制を確立する」と呼び掛けている。
体育、スポーツ活動の進め方については、「野球、ラグビー、サッカー、柔道、剣道で多く(熱中症が)発生しており、これらの競技では特に注意する」とした。
同課は文科省の依頼を受け、6月21日にも県内の各小中、高校に対し、熱中症予防を呼び掛ける通知を出していた。同課の鈴木東洋課長補佐は「ご家族の心情を考えると大変残念。再発防止の啓発に努めたい」と話した。【鈴木健太】
◇全身冷やすも回復せず 教頭「当分の間、練習自粛」
熱中症とみられる症状で30日に死亡した山形中央高の2年男子ラグビー部員(17)。顧問教諭は、この部員が屋外練習中に気分が悪くなった際、全身を冷やすなどの処置をしたものの回復せず、顧問が車で病院搬送。病院到着時には意識がなかったという。
同校などによると、ラグビー部員は28日午前9時半から、同市平清水の千歳山公園脇の側道で、ダッシュトレーニングに取り組んだ。顧問教諭が男子部員の顔が青ざめていることに気づき、氷と水で全身を冷やしたが熱が下がらなかった。顧問教諭は28日午前11時7分、119番通報したが、細かく説明する間に容体が悪化してはいけないと判断し、市消防本部から対応できる病院を聞き、部員を車で運んだ。
顧問教諭は搬送中に市消防本部から紹介された小白川至誠堂病院に電話し、男子部員の容体を伝えたところ「もっと大きい病院の方が良い」とアドバイスを受け、山形大医学部付属病院に同11時25分ごろ到着。熱中症の疑いで治療を受けていたが30日午前4時ごろに死亡した。
同校は県内のラグビー名門校。部員は約30人。昨年度も全国高校ラグビーフットボール大会に14年連続20回目の出場を果たした。
森政行教頭は「非常に残念。当分の間は練習を自粛する」と話している。【鈴木健太、横田香奈】
8月1日朝刊