いじめ根絶へ電話相談を 県と県教委メッセージ 学校訪問調査も 長野

いじめ根絶へ電話相談を 県と県教委メッセージ 学校訪問調査も 長野
産経新聞 2012年8月8日(水)7時55分配信

 大津市で昨年10月、中学2年の男子生徒が自殺した問題を受けて、県と県教育委員会は7日、いじめの根絶に向けた共同メッセージを発表した。「いじめを見逃さない」と掲げ、学校や市町村教委、住民団体、子供支援団体などを通じて子供自身に発信し、周囲の大人や緊急電話相談窓口への相談を呼びかけている。またメッセージの発信と並行し、学校への訪問調査の実施や官民連携組織の設置などの緊急対策を決めた。

 メッセージは阿部守一知事と矢崎和広県教委委員長の連名で、大人向けと子供向けの2種類を発信。子供向けのメッセージではいじめを受けている子供を全力で守る強い決意を示し、いじめを見かけたり受けた場合はすぐに身近にいる大人や電話相談で知らせ、相談することを呼びかける。大人向けメッセージでは「残念ながら長野県でもいじめは存在している」と認めた上で、いじめ撲滅に向き合い行動することを要請する。

 これに合わせて8日から22日までの期間中、「こどもの権利支援センター」((電)026・235・7458)の電話回線を増設して、緊急電話相談を実施。午前8時半から午後6時まで相談を受け付ける。

 緊急対策で行う訪問調査は小学校から高校、特別支援学校までの全公立学校が対象。従来のいじめに関する調査は文書での回答や担当課の聞き取りによる把握だけだったが、県教委の指導主事と知事部局職員が連携して校長から直接、いじめへの取り組み状況や課題などについて聞き、必要に応じて児童生徒や保護者からも聞き取りを行う。

 記者会見した阿部知事は現在の教育行政について、「県教委と市町村教委が権限と責任を分担し合う複雑な制度になっている」との問題意識を提示。知事部局も含めて学校現場を直接訪れて実態把握をした上で、「解決に向けた具体的なアクションを起こしたい」と強調した。

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