常陸太田の中2自殺:来月中に教員研修 県教委、事件受け緊急協議 /茨城

常陸太田の中2自殺:来月中に教員研修 県教委、事件受け緊急協議 /茨城
毎日新聞 2012年8月31日(金)11時55分配信

 県教委は30日、市町村教委の教育委員研究協議会を水戸市内のホテルで開いた。常陸太田市の市立中学2年の男子生徒が今月、「いじめられた」とのメモを残し自殺した問題を受け、いじめ問題についても緊急に協議。県教委はいじめ防止に向けた児童・生徒による主体的な取り組みを促すため、9月中に教員を対象とした研修を行うことを明らかにし、各市町村教育委員にも協力を呼び掛けた。
 協議会には教育委員約200人が出席した。県教委の小林仁義務教育課長は説明の中で▽自殺の連鎖の防止▽いじめ問題への対応の徹底▽子どもたちの主体的な取り組みの向上−−の3点を強調。小林課長は「子どもたち自身にも『いじめをなくす』という意識を持ってもらうことが重要」とした上で、教育事務所ごとに児童会や生徒会の指導を担当する教員らを集め、自発的な活動を促す教育研修を行うとした。
 また、自殺した中学生が嫌がる内容のメールが携帯電話に送られていたことに触れ「携帯電話の負の部分をしっかりと理解する必要がある」と指摘。その上で「保護者に対しての啓発の機会も重要になってくる」と述べ、研修の開催などを要望した。【鈴木敬子】

8月31日朝刊

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