両親「無念、涙止まらない」 天童・女子中生自殺から1年
山形新聞 2015年1月7日 12時19分配信
学校でのいじめに悩んでいた天童市の中学1年の女子生徒=当時(12)=が自殺してから、7日で1年になるのに合わせ、女子生徒の両親は「娘の気持ちを思うと無念で涙が止まらない」などと胸の内をつづったコメントを出し、いじめを調査する第三者委員会に対して透明性の確保と情報提供を要望した。
コメントは報道各社の要請に応えて寄せられた。父親(44)、母親(46)の連名で、「心の優しい娘に恵まれ、わたしたちは幸せでした。しかし、1年前の1月7日、学校に行くために家を出た娘は二度と帰って来ませんでした。残されたノートには『ミジカスギルジンセイ』と記してありました。娘の気持ちを思うと無念で涙が止まりません。自分たちが生きている限り、娘を失った悲しみと苦しみは消えないでしょう。できることなら、娘が生きるはずだった人生を返してほしい」と心境を記した。
また、学校や市教育委員会に対して「これまで、第三者委員会を盾に情報提供を渋ってきた」と不満を募らせ、「第三者委員会には遺族の心情に寄り添ってしっかりと調査してほしい」と求めた。
いじめの実態を調査する第三者委は昨年11月にようやく初会合が開かれ、同12月の第2回会合では両親に対する聴取が行われた。第3回は9日の予定で、学校の対応に関する資料の精査や聞き取りなどを想定している。