埼玉県の大野元裕知事が不法滞在状態のクルド人男性に感謝状を手渡していた問題で、大野氏は24日の県議会で、答弁に誤りがあったとして訂正し謝罪した。感謝状贈呈の是非について「会社の代表者は日本人だから適切」と述べていたが、実際の代表者は日本人ではなく別の外国人で、大野氏は「クルド人ではない方」と訂正した。 大野氏は昨年1月、男性が実質経営する川口市内の解体工事会社が県の「シラコバト長寿社会福祉基金」へ100万円を寄付したとして、感謝状を男性に直接贈呈。ところが、男性は仮放免の不法滞在状態の上、今月になって同居女性への傷害容疑で逮捕された。 今月19日の県議会で諸井真英氏(無所属)が感謝状贈呈の是非について質問。大野氏は「会社の代表者はクルド人ではなく日本人で、適切だった」などと答弁したが、産経新聞の指摘を受けた県は答弁の訂正を決めていた。 この日の議会冒頭、大野氏は発言を求め、「クルド人ではなく日本人の方と申し上げたが、『クルド人ではない方』の誤りでありました。お詫びして訂正を申し上げます」などと述べ、頭を下げた。