事実から着想 トランスジェンダーの“当事者”出演映画の公開日決定!

トランスジェンダーでモデルの中川未悠が主演する映画「ブルーボーイ事件」が今年の秋に公開することが、25日発表された。 同作は「性別適合手術」が違法とされた1960年代の実際の事件から着想を得て映画化。1960年代後期の高度経済成長期の日本を舞台に、国際化に向け売春の取り締まりを強化する中、性別適合手術(当時の呼称は性転換手術)を受けた通称“ブルーボーイ”たちを一掃し街を浄化するため、検察は手術を行った医師を逮捕。手術の違法性を問う裁判には、実際に手術を受けた証人たちが出廷した。 “この物語を描くには当事者によるキャスティングが絶対に必要”という監督の強い意志のもと、トランスジェンダー女性の俳優を2カ月に及ぶオーディションから選出。主人公・サチ役には初めての演技出演となる中川が起用された。 中川は「サチを演じさせていただくからには、一人でも多くの人に希望をもって生きてもらいたい!と思いながらお芝居に取り組みました。まだまだ差別や偏見はありますが、私はこの作品を通じて誰もが幸せになる権利があることを伝えたいです。私は今回サチに出会い、サチの言葉に勇気をもらえました。見て下さる方々も勇気や希望をもらえると思います。ぜひ映画館でご覧ください」と意気込んだ。 そのほか、シンガー・ソングライターの中村中、女装パフォーマーのイズミ・セクシー、俳優の前原滉、渋川清彦、安井順平、錦戸亮らが出演する。

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