3月25日、横浜流星が主演を務める映画『正体』の舞台挨拶がおこなわれた。あいにくの体調不良のため、横浜は欠席だったが、“気遣い”が話題を呼んでいる。 同作は、横浜演じる日本中を震撼させた殺人事件の容疑者が、逮捕されたものの、脱走して潜伏する様子を描いたサスペンスエンターテインメント。2024年11月に公開され、横浜の俳優としての評価を高めることとなった。 「鬼気迫る殺人犯を演じる横浜さんの演技がSNSでも話題となり、3月14日におこなわれた『第48回日本アカデミー賞授賞式』で最優秀主演男優賞に選ばれました。今回のイベントは、『祝! 日本アカデミー賞最優秀賞受賞! 御礼舞台あいさつ』と題し、藤井道人監督と出演者の吉岡里帆さんが登壇。主演である横浜さんも参加予定でしたが、体調不良で欠席となったのです」(スポーツ紙記者) 主役不在となったが、吉岡と藤井氏が横浜とのエピソードを披露し、会場を湧かせた。横浜は、体調が優れないなかでも、観客へ気遣いを見せる。 「テキストでコメントを寄せ、そのメッセージが会場に映し出されたのです。横浜さんは、舞台挨拶に参加できなかったことを謝罪し、《自分からプロデューサーにお願いして皆様に感謝の思いを伝え、そして喜びを分かち合えたらと思い、舞台挨拶ができるようにお願いし…》と、今回のイベントが彼の発案だったことを明かしました。最後には、アカデミー賞受賞に関して、《この賞は皆様と共に頂けた賞です》と、共演者やスタッフへの感謝を示しました」(芸能記者) Xでは、この横浜のメッセージに心を打たれる人が続出。 《体調悪い中、流星くんからのメッセージに涙 流星くんが舞台挨拶の発起人だった事に》 《メッセージを寄せてくれたこと、今回の舞台挨拶企画をプロデューサーさんにかけあってくれたこと、本当に感謝》 《何にびっくりしたかって、今日の舞台挨拶は、横浜流星さん自ら掛け合って実現したものだったってこと》 横浜は、放送中のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で主演を務め、撮影の真っただ中。多忙な合間を縫って、『正体』の舞台挨拶を提案したことに驚く人が多かったようだ。 「今回のメッセージで、横浜さんはアカデミー賞授賞式の喜びを噛みしめる間もなく、翌日から大河ドラマの撮影に追われたことを明かしています。タイトなスケジュールでも、自分がかかわった作品のため、舞台挨拶をするようかけあう気遣いを感じた人も多かったのでしょう。また、会場に足を運ぶ人のためにメッセージまで用意した心意気も伝わったのだと思われます」(前出・芸能記者) 2019年の深田恭子主演のドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)でブレイクした横浜は、大河主演、アカデミー賞受賞と飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を見せている。ただ、その人柄は変わらないという。 「極真空手をやっていたこともあってか、上下関係がしっかりして、スタッフにも礼儀正しいと評判です。まじめで義理堅く、仕事で世話になった人に対しては、きちんと行動で示す一面があります。今回の舞台挨拶も、『正体』の制作スタッフへの感謝の気持ちがあったからこそ、提案したのでしょう」(テレビ局関係者) 作中で殺人犯を演じる俳優の”正体”は、どこまでも義理堅い男だった。