<東工大研究費詐取>元教授が持ち掛けか 業者側に架空発注
毎日新聞 2014年11月15日 20時59分配信
大学の研究費約1490万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課に詐欺容疑で逮捕された東工大大学院の元生命理工学研究科教授、岡畑恵雄(おかはた・よしお)容疑者(67)=川崎市麻生区虹ケ丘=が、業者側に研究用品を架空発注する手口を持ち掛け、請求書などを偽造させた疑いがあることが捜査関係者への取材で分かった。岡畑容疑者がだまし取った金を車の購入やクレジットカードの支払いなどに流用した疑いがあることも判明。同課は、以前からの付き合いを悪用したとみて癒着の実態解明を進める。
他に逮捕されたのは、岡畑容疑者の元秘書で東工大の元非常勤講師、三津川和子(63)=横浜市緑区霧が丘▽化学製品販売会社「東光化成」役員、吉田耕司(66)=東京都世田谷区新町▽同社元社員、鈴木克行(69)=埼玉県春日部市増富−−の3容疑者。
4人は岡畑容疑者が東工大に在職中の2009年1月〜10年1月、請求書などを偽造し、東光化成から研究用試薬などを購入したように装い、研究費約1490万円を詐取したとして逮捕された。
東工大によると、岡畑容疑者は別の業者にも備品を架空発注し、逮捕容疑とは別に研究費約1900万円を不正に使っていた。昨年3月に定年退職したが、大学側は今年1月に懲戒解雇相当として退職金返納請求などの処分を決めた。
岡畑容疑者は1982年1月に同大工学部助教授になり、生物・生体工学や生物有機化学分野の研究に取り組んでいた。辰巳敬(たかし)副学長は15日、記者会見し「深くおわびする。捜査に協力し、再発防止に努める」と話した。【福島祥、宮崎隆】