25年前の性的虐待訴訟 「認知症で覚えていない」
チューリップテレビ 2016年12月15日 18時08分
およそ25年前、県内の小学校で、教頭から性的虐待を受け、今も精神的苦痛があるとして、30代の女性が損害賠償を求めている裁判で、訴えられた当時の教頭側は「認知症を患い覚えていない」と、訴えの棄却を求めました。
この裁判は、金沢市に住む30代の女性が、当時通学していた富山県内の公立小学校で、当時教頭を務めていた男性から、複数回体を触られるなど、性的な虐待を受けたとして、およそ1100万円の損害賠償を求めているものです。
元教頭の男性は、現在富山市に住み、年齢は80代になっています。
金沢地裁で開かれた15日の口頭弁論で、教頭側は「認知症を患い、当時のことは覚えていない」として、訴えの棄却を求めました。
また、原告側が今年4月に元教頭と面談し「性的虐待の事実を認めた」と主張している点についても「記憶がない」として、全面的に争う姿勢を示しました。