静岡市立小いじめ問題 市、再調査開始を発表
@S[アットエス] by 静岡新聞SBS 2018/6/4(月) 17:19配信
静岡市の市立小で2017年度に当時5年生の男児がいじめを受けた問題で、市は4日、市長部局の第三者機関「市いじめ防止再調査委員会」が調査を開始することを決めたと発表した。首長部局の第三者機関が「重大事態」に認定されたいじめの再調査を行うのは県内初とみられる。市教委が5月22日、設置機関による調査中止を田辺信宏市長に報告したのを受け、市の再調査に移行した。
再調査委は弁護士、大学教員、医師、元警察官、元教諭の委員5人で構成。初回会合は1日に開かれ、委員らは必要な調査内容を協議した。7月開始を目指し、国のガイドラインに従って調査方法や対象者などを決める。学校や市教委が行った調査など関係資料の整理も進める。
事務局によると、これまでの調査にとらわれず、調査方法を組み立て直して実施する方針。委員には「被害男児や周辺児童への影響を考慮し、慎重に速やかに進めてほしい」という田辺市長の意向が伝えられた。
被害男児側は市教委の第三者機関による調査内容を不服として、調査の中止と市長部局による再調査を求めていた。