ひつぎに入れたまま、ストレッチャーに積み重ね・・・ 解剖実習で使う献体を放置、大学医学部の元職員を停職処分相当に
山陰中央新報 2023/3/20(月) 20:07配信
島根大医学部(出雲市塩冶町)が解剖実習で使う献体を放置していた問題で、大学は20日、献体管理を担当していた30代の元技術専門職員を、15日付で停職3カ月の懲戒処分相当にしたと発表した。元職員は昨年10月に退職しており、実質的な処分はしていない。
同大医学部は17〜21年度に引き受けた献体のうち、50体について必要な防腐処置をせず、放置していたことをした。献体がひつぎに入ったままだったり、ストレッチャーに重ねられていたりした実態もあった。献体の管理は引き受けから保存までの作業を元職員が1人で担当していた。
また、大学は20日付で管理監督者の鬼形和道医学部長を戒告処分、医学部教授1人を1日分の給与の半額を減給する処分とした。服部泰直学長は「全学を挙げて再発防止に取り組み、信頼の回復に努める」とコメントした。
島根大学医学部(島根県出雲市)で、解剖学授業の実習に役立てるために献体を受けた50人の遺体について、適切な保存処置が行われていなかったことが分かり、大学が27日、記者会見を開いて謝罪しました。
大学の説明によりますと、今年3月10日、献体を引き受けた後に行う、保存のための処置が適切に行われていない複数の献体があることを解剖学実習の担当教員が発見。
状況を確認したところ、預かっている献体112体のうち、50体について、適切な保存処理が行われていなかったことが分かったということです。
本来、献体を受けると、AiCT撮影や固定液注入、脳摘出などの保存処理を行って安置・保管。その後、解剖学実習に活用されます。
しかし今回は、固定液の注入が不十分だったものや、個人の識別番号を振っておらず、当初は個人が特定できない状態の献体もあったということです。その後、112体すべてのAiCT検査を行い、照合したということです。
50体は2017年度から2021年度にかけて提供されたもので、問題発覚後、保存のためのできる限りの処理を行い、実習に活用できるか様々な検討を行っているということです。
遺族に対しては、新型コロナの感染状況を見ながら謝罪と説明を行うとしています。
大学の説明によると、献体の安置・保管作業は1人が担当して行っていたということです。
原因について大学は、組織の管理体制の不備が一因として、再発防止に向け、医学部内に委員会組織を立ち上げ、抜本的な組織の見直しと管理体制の強化を図るとしています。