中学プール事故、4年たって公表 横浜市教委「再発防止議論に時間」
毎日新聞 2023/8/18(金) 12:11配信
横浜市教育委員会は17日に開いた臨時会で、4年前に起きた市立中学校の水泳部の活動中に生徒が首を骨折する重大事故があったことを明らかにした。公表までに時間がかかったことについて「再発防止策をまとめるまで第三者を交えた議論に時間がかかった」と説明している。
事故の調査報告書などによると、発生は2019年9月。水泳部の1年生の男子生徒が練習でプールに飛び込んだ直後、首を骨折した。その日のうちに手術を受けたが、現在も男子生徒には手足にまひが残り、右手での細かい作業が難しいという。
この事故を受け、市教委は医師や弁護士ら外部5人でつくる安全部会を21年2月に設置。22年10月まで、事故のあった中学の教員への聞き取りなどを実施した。プールの水深や準備運動に問題はなかったが、飛び込み練習時に顧問がすぐ近くで男子生徒を見ていなかったという。再発防止に向け、「生徒が飛び込むときは指導者が事前に確認するなど、指導者の監督の下に行う」「生徒が飛び込みのリスクや正しい知識を身につける機会を設ける」とする提言をまとめた。
中学校は事故の約1週間後に水泳部の保護者向けの説明会は開いたが、市教委が公表したのはこの日が初めて。市教委は「(重大事故の)公表に関する規定はない。コロナ禍も重なり、再発防止策をまとめるまで時間がかかった」としている。【田中綾乃】