<私立高が経営破綻>鴨川の文理開成 千葉県、補助金凍結へ
毎日新聞 2012年12月19日(水)11時22分配信
千葉県鴨川市の私立文理開成高校(全日制約150人、通信制約40人)を経営する学校法人村山学園(中島宗一理事長)が、社会保険料や税金の滞納、給与の遅配など約2億円の未払い金を抱え、事実上、経営破綻していることが分かった。10年度末の負債総額は約6億円とみられる。事態を重くみた県は補助金の交付凍結を決め、同法人は支援先探しと再建計画策定を急いでいる。
県によると、同校は授業料免除の特待生が在校生の約2割を占める。また人件費がかさむ予備校の教員を受け入れる一方で、入学者数が定員割れを続けている。
県が監査したところ、決算書類が作成されていないなどずさんな経理態勢が発覚。県は来年度の生徒募集の一時停止を求め、12月支給予定の運営費補助金約4100万円の交付を凍結した。
村山学園によると、債権者の要請で前理事長の退任と個人資産による債務返済を条件に再建を進めているという。中島理事長は「先週、保護者会で学校存続を求められ、約束したばかり。大学の付属校化などを検討している最中で、生徒に動揺を与えたくない」と説明している。
一方、県の担当者は「不明朗な決算を明らかにし、税金や保険料を支払わないと補助金は出せない」と話している。支援先が見つからず廃校となった場合、近隣の高校に在校生の受け入れを要請する方針。
民間信用調査会社によると、同法人は10年度までの4年間で計3億2000万円の赤字を出している。【田中裕之、中島章隆】