小禄中PTA事務員、750万円着服

小禄中PTA事務員、750万円着服
沖縄タイムス 2013年6月6日(木)10時38分配信

 那覇市立小禄中学校(山城良嗣校長)で、同校PTAが雇用していた元事務職員の女性(61)が、生徒の保護者から集めたPTA会費約750万円を着服していたことが5日までに分かった。
 5月9日にあった2012年度の会計監査の際に着服が発覚。監査委員らが翌10日、元職員にただしたところ、着服した事実を認めたという。元職員は同日付で解雇された。着服した金は生活費に充てていたという。
 元職員は2000年度から12年余にわたって同校PTAに雇われていた。12年度より前の年も着服していた可能性があることから、同校PTAでは着服した金額が確定次第、警察に被害届を出す予定。
 元職員は校内でPTAに関する事務を担い、図書購入費などの出入金を扱っていた。請求書を起案し、決済後に銀行から現金を引き出す権限を持っていた。
 銀行から現金を引き出した後、業者に支払わずそのまま着服したとみられる。元職員は全額返済する意思を示しているという。
 小禄中学校では5月17日にPTAの臨時総会を開いたほか、全体集会で生徒へ説明、各家庭への通知文で着服があった事実を報告したという。
 同校PTAの高志武盛美会長は「今後は子どもたちのためにも会員が結束し、このようなことが二度と起こらないようにしたい」と述べた。
 県PTA連合会の伊敷猛会長は「本当にあってはならないこと。子どもたちに使われるお金が着服という形になってしまって残念だ」と語った。

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