廿日市の中3自殺 校長「サイン見逃す」 調査委報告 広島

廿日市の中3自殺 校長「サイン見逃す」 調査委報告 広島
産経新聞 2013年9月21日(土)7時55分配信

 廿日市市立中学3年の女子生徒(14)が5月に自殺した問題で、同市教委の調査委員会が19日、市役所で開かれ、委員の聞き取りに対し校長は「生徒からのサインを見逃していた」と説明した。

 調査委員会の開催は8回目。奥典道教育長ら7人の委員が非公開で協議を行い、終了後に記者会見した。校長の説明に対し、委員は「学校は生徒指導の規定を作っているが、現実の指導場面で応用できなかった」と指摘。「生徒の表情や様子から、サインを見取ることが大切だ」などの意見も出たという。

 また、遺族から校長への12項目の質問事項が提出されており、「教員が生徒からいじめの相談を受けた場合、どのような対応をしているのか」など2項目について校長に質問した。残りの項目については校長が直接、遺族に説明するとしている。

 調査委は来月中旬までに3回開く予定。奥教育長は「本日の分析結果から、さらに審議の時間が必要だと判断した。いじめと自殺の関係については、最終的なまとめの中で報告することになると思う」と話した。

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