警察官をかたる詐欺被害が急増しています。 7日は山口市に住む70代の男性が現金3500万円をだまし取られる被害が明らかになりました。 警察によりますと、先月20日、山口市に住む70代の男性の固定電話にデジタル庁通信管理局の職員を名乗る男から「個人情報が漏れて、あなた名義の携帯電話が契約されている」などと電話がありました。 その後、新宿警察署の警察官を名乗る男からLINEのビデオ通話で警察手帳や逮捕状の画像を見せられながら、「あなたの口座に被害金が流れた容疑がある」などといわれたということです。 話を信じた男性は検事を名乗る男からの「お金を確認する必要がある」などとという指示に従い、山口市内で2回にわたり財務省関係者を名乗る男に現金およそ3503万円を手渡しだまし取られたということです。 警察庁によりますとことし1月、2月の全国での警察官をかたる特殊詐欺は1039件で、被害額はおよそ106億円にのぼっています。 警察は警察が電話での取り調べをおこなったり、SNSで令状などの画像を示したりすることはないと注意を呼びかけています。