静岡・無資格講師授業:補講、卒業生に負担 厚労省、別の措置検討 /静岡
2010年3月9日10時52分配信 毎日新聞
柔道整復師などを養成する静岡医療学園専門学校(静岡市駿河区)で04〜07年に無資格講師約10人による授業が行われていたことが発覚した8日、学校関係者に波紋が広がった。厚生労働省東海北陸厚生局は今後、卒業生ら約150人に1人当たり500〜150時間の補講の実施を学校に指示する方針だが、対象となる卒業生からは重い負担に「補講を受けたくない」との声も漏れ、学校が対応に苦慮するのは必至となっている。
07年度の卒業生で、国家試験に合格し、県内の接骨院で週6日働く女性は、取材に「仕事は生活がかかっており、働きながら補講を受ける時間はない。私たちは悪くないし、受けたくない」と話した。
こうした実情を踏まえ、厚労省の担当者は「基本的には補講を受けてもらうことで対応したい」と語りながらも、「現在、学校側と補講以外の方法についても検討している」と述べ、別の措置が可能かどうか探っていることを明かした。
一方、学校の責任をどういう形で問うかも焦点になっている。国は、不祥事を起こした専門学校に対し、柔道整復師法に基づき養成施設の指定を取り消すことが可能。しかし、同じ厚労省の担当者は「学校は現在、きちんと授業を行っており、問題は過去の話。新入生や在校生を考えると、指定の取り消しは難しい」との認識を示した。【浜中慎哉】
3月9日朝刊