高2自殺 全校集会 生徒ら不信感「隠さないで…」 兵庫
産経新聞 2012年9月19日(水)7時55分配信
■具体的内容明かされず
2年生の男子生徒(17)が自殺した川西市の県立高校は18日、在校生たちにいじめの事実を伝える全校集会を開いた。しかし、生徒が受けていた具体的ないじめの内容が明らかにされなかったことや、高校が「学年集会で『不慮の事故』と説明したい」と男子生徒の両親に打診したことに対して、不満を表す生徒も多かった。
集会では校長が「一連の問題で負担を掛け申し訳なかった」と謝罪したうえで、いじめがあったことを報告したが、具体的な内容については言及しなかった。
2年の男子生徒(17)は「いじめは報道されるまで全然知らなかった。あったことは隠さないですべて言ってほしかった」と硬い表情で話した。
集会では、別の教諭が「『不慮の事故に』という打診は生徒の負担を思ってのことだった」と釈明したが、3年の男子生徒(17)は「両親が了解してしまっていたら、いじめが明らかにならなかったかもしれない」と高校の対応を疑問視した。
一方、改めて悲しみを深める生徒も。1年の時に同じクラスだったという2年の男子生徒(17)は「春に話して1年の時より暗くなったと思った。でも、いじめには気づけなかった」。1年時に同じクラブ活動をしていた同学年の男子生徒(17)も「7月に一緒に帰宅したときは笑顔を見せて、ふだん通りだったのに…」と唇をかんだ。