いじめ対応マニュアル:改定版、年内配布へ−−県教委初会合 /兵庫
毎日新聞 2012年9月22日(土)15時2分配信
県教委は21日、教職員用のいじめ対応マニュアルを改定するため、有識者や教諭らによる作成会議(委員長、横山利弘・元文部省教科調査官)を初開催した。07年に現在のマニュアルを策定したが、ネット社会の進展などを受けて改定を決めた直後に、川西市の県立高校2年の男子生徒(17)がいじめで自殺した問題が発覚。「川西の問題も含めて時代の変化に対応するマニュアルにしたい」(横山委員長)といい、年内の配布を目指す。
冒頭、竹内弘明教育次長が「川西の事件は我々もショックを受けているし、遺族の悲しみは計り知れない。再発防止に向けて実効ある取り組みを講じたい」とあいさつした。
会議は非公開。横山委員長によると、「ごく一部の先生しか知らないと、対応もごく一部のものになる。情報共有に多面的、組織的に取り組む必要がある」「年間の指導プログラムが必要。いじめを許さない土壌づくりが最大の問題だ」「アンケートも教室だといじめ相手の前では正直に書けない。本音を引き出すための調査など、意味のあるマニュアルにしたい」などの意見が出たという。【錦織祐一】
〔神戸版〕
9月22日朝刊