給食室まな板から大腸菌群 和歌山市の小学校

給食室まな板から大腸菌群 和歌山市の小学校
産経新聞 2012年9月22日(土)7時55分配信

 ■検体提出ミスと野菜洗浄が不十分?

 和歌山市内の小学校給食室の衛生検査で、まな板から大量の大腸菌群が検出され給食を中止していたことが21日、分かった。まな板は消毒せずに提出されており、市教委は「野菜の洗浄が不十分だったことも、原因の可能性が高い」としている。

 市教委保健給食管理課によると、小学校の給食室や共同調理場は年2回、学校薬剤師による衛生検査を実施。5月の検査で提出された1校のまな板から大量の大腸菌群が検出された。

 消毒済みのまな板や食器を提出し、きちんと消毒ができているかを調べる検査だが、大腸菌群が検出されたまな板は、消毒せずに使用したままの状態で提出されていた。市教委は当初、検体の提出ミスが原因としていたが、薬剤師から「使用済みのまな板でも大腸菌群の量が多い」と指摘を受け、同課が調査。その結果、「野菜の洗浄が十分でなかったことも原因の可能性が高いとみられる」(同課)という。

 大腸菌群が検出された給食室は2日間、調理を中止し、消毒などを行って再開した。同課は「調理の委託業者に衛生管理の徹底と野菜などの十分な洗浄を指導した」としている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする