いじめ対応手引 活用実態検証へ 大津市教委検討委

いじめ対応手引 活用実態検証へ 大津市教委検討委
京都新聞 2012年9月25日(火)22時29分配信

 大津市で昨年10月、中学2年の男子生徒が自殺した問題で、市教育委員会は25日、いじめの未然防止や対応策を探る検討委員会の第2回会合を市役所で開いた。自殺の半年前に作成された、いじめの対応マニュアルにあたる「生徒指導のてびき」について、生徒指導担当ら教師約100人にアンケートを行い、活用実態や課題を検証することを決めた。
 市教委によると、「てびき」は2011年3月に作成し、各学校に配布された。生徒指導のガイドラインやいじめの未然防止、対応策などがまとめられているが、男子生徒をめぐるいじめ問題には生かされなかった。
 会合では、「てびき」の内容について、「いじめの早期発見のチェック項目に対する具体的な対応策が表記されていない」など不十分な点を指摘する意見が挙がったという。
 検討委は、10月中に「てびき」の活用方法や改訂が必要な部分などをアンケートを通じて教師から確認し、次回会合で結果を議論する方針。
 襲撃事件によるけがから復帰し、検討委に初めて出席した澤村憲次教育長は「『てびき』がどう活用されたか、しっかり検証する必要がある」と述べた。

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