大津・中2自殺:市教委、マニュアル改訂へアンケ 生徒指導教師100人対象 /滋賀
毎日新聞 2012年9月26日(水)13時48分配信
大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、市教委は25日、内部のいじめ対策検討委員会の第2回会合を開いた。市教委が昨年3月に策定したいじめ対策を含む生徒指導マニュアルの改訂に学校現場の声を反映するため、全55小中学校の生徒指導担当の教師ら約100人を対象に、アンケートを来月までに実施する方針を決めた。
会合には襲撃事件で約1カ月半療養し、24日の市議会で公務に復帰した沢村憲次教育長(65)が委員長として初出席=写真。冒頭で「私のけがで検討委が遅れていますが、今後はできる限り精力的に開催して、いじめ対策の改善策作りに取り組みたい」と抱負を述べた。
議事は非公開で、市教委職員ら15人が一連の問題を踏まえたマニュアル改訂に向けて議論した。松田哲男教育部長によると、「マニュアルにはいじめの兆候のチェック項目はあるが、どう対応すべきか具体策が足りない」「学校現場での活用状況の検証が必要」といった意見が出され、生徒指導担当者へのアンケート結果を踏まえ、次回会合で課題を議論することを確認した。【千葉紀和】
9月26日朝刊