大津市教委、いじめ検討委 復帰の澤村教育長が決意
産経新聞 2012年9月26日(水)7時55分配信
■「精力的に取り組む」
大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、市役所で25日開かれた市教委のいじめ対策検討委員会第2回会合に、先月さいたま市の男子大学生にハンマーで殴られ、頭部骨折などで自宅療養中だった澤村憲次教育長が出席。「精力的に委員会を開催し、いじめ対策の改善策策定に向け取り組む」と決意の言葉を述べた。
澤村教育長は襲撃事件後、休職して入院療養していたが、今月2日に退院。同4日に市役所に登庁し、報道陣の前に姿をみせたが、その後自宅療養を続け、同24日の9月定例市議会本会議から公務に復帰した。検討委では委員長を務めており、会合にはこの日初めて参加した。
澤村教育長は会合の冒頭、「ご心配とご迷惑をおかけした。けがはかなりよくなった」とあいさつしたうえで、「学校がなぜ早期に適切な対応ができなかったのか。指導体制のどこに問題があったのか。それを検証し、今後の指導に生かしたい。(委員の)みなさんには闊達(かったつ)な意見をお願いしたい」と話した。
会合では、市教委が作成した生徒指導のてびきが学校現場でしっかり活用されているかについて各学校の生徒指導教諭にアンケート調査することが決まった。
澤村教育長は先月15日午前7時50分ごろ、市役所内で男子大学生にハンマーで右側頭部を殴られ、頭部骨折や顔面打撲などのけがをした。今月中は午前中のみの公務で、来月にも本格復帰する予定。