いじめ:4月から今月7日、昨年度の55件上回る60件 20件がアンケートなどで発見−−県教委が調査 /佐賀
毎日新聞 2012年9月29日(土)16時3分配信
今年4月から今月7日までの約5カ月間で、県内の公立学校で認知されたいじめの数は60件と、昨年度の55件を既に上回っていることが、県教委が28日発表した緊急調査結果でわかった。県教委は「いじめに対する意識の高まりで早期発見の事例が増えているのでは」と分析している。
調査は大津市でのいじめ自殺問題を機に、文部科学省が全国に実施を指示した。60件の内訳は、小学校11件▽中学校27件▽高校22件▽特別支援学校0件。うち7割を超える46件は既に解決済みと判断している。
発見のきっかけについて見ると、60件中20件がアンケートなど学校の取り組みにより見つかっており、前年度の11件から急増していた。保護者らからの情報で見つかった例も21件を占め、前年度の18件より増加。このため、県教委学校指導課の担当者は「いじめに対する意識の高まりなどが背景にあるのでは」と話している。【竹花周】
9月29日朝刊