品川の中1自殺 担任、3度相談されるも校長に報告せず
産経新聞 2012年9月30日(日)7時55分配信
東京都品川区立中学1年の男子生徒(12)が自殺した問題で、担任教諭らが生徒から4〜5月に3度にわたっていじめ被害を相談されていたにもかかわらず、校長に報告していなかったことが29日、学校への取材で分かった。校長が把握したのは7月で、対応の遅れが自殺につながった可能性もあり、学校側は詳しい経緯を調べている。
校長によると、男子生徒が担任に最初に相談したのは入学後しばらく経過した4月下旬で、校内でシャープペンシルを紛失したという内容だった。担任は誰かが隠した可能性もあると判断したが、クラス全体に注意を促すだけにとどめ、詳しく調べず、校長や学年主任らに報告もしなかった。シャープペンシルは間もなく教室内で見つかった。
その後、5月上旬と下旬の2度、男子生徒のシャープペンシルが壊される被害が発生。生徒から相談を受けた担任は、学年主任ら同じ学年の教諭4人に伝えたが、校長や副校長に報告はしなかった。担任はこの際、2度とも男子生徒に「大丈夫か」と声をかけたが、生徒は「大丈夫」と答えたという。
7月に学校が行ったいじめに関するアンケートで、男子生徒が「文房具を壊された」と被害を訴え、校長は被害を把握。ただ、男子生徒はアンケートに「解決しそう」などと回答していたこともあり、具体的な対策は取らず、区教委に報告もしなかった。校長は「指導を徹底して行えず、反省している」としている。