いじめ対策手引を改訂へ 大津市教委検討委
京都新聞 2012年10月16日(火)23時29分配信
大津市で昨年10月、当時中学2年の男子生徒が自殺した問題で、市教育委員会は16日、いじめ対応の改善策をまとめる検討委員会の第3回会合を市役所で開いた。問題行動のチェック項目などを盛り込んでいる市独自の生徒指導の手引を改め、学校現場での具体的な活用方法を示す方針を確認した。
会合では、市立55小中学校の生徒指導担当者に手引の活用状況を聞いたアンケートの回答が報告され、男子生徒が通っていた中学校を含む50校が活用していた。使っていない学校では毎週の会議などで情報共有しているとした。教職員の多忙を訴える意見も出た。
手引は昨年3月作成で、今回の問題を受けて活用の意義が問われており、会合では「(問題行動などを)チェックするだけでは意味がない」「活用する教職員の意識の改善が必要」といった指摘が出た。このため、手引の改訂に合わせて、いじめの防止や発覚後の対応で具体策を提示すべきとして、次回から議論することになった。