いじめ:大人の対処は あす芝浦でNPOがシンポ /東京
毎日新聞 2012年10月27日(土)11時14分配信
いじめ問題に取り組むNPO「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市、小森新一郎代表)が28日午後1時半から、設立10周年記念シンポジウム「子どもの未来を私から」を港区芝浦3のキャンパス・イノベーションセンター東京で開催する。入場無料。
. 小森さん夫妻の長女、香澄さんは高校に入学して間もない98年7月、同級生からのいじめを苦にして自殺した。香澄さんが生前残した「優しい心が一番大切だよ」という言葉を、子どもたちや周囲にいる大人たちに伝えたいとNPOを設立し、全国の小中学校で講演するなどしている。新一郎さんの妻でNPO理事の美登里さんは、大津のいじめ自殺で滋賀県教委が設けた「いじめ対策研究チーム」の委員も務めている。
シンポジウムでは、沖縄大学の加藤彰彦学長が「子どもと共に未来を創る」と題して基調講演。その後のパネルディスカッションには、加藤学長や美登里さん、いじめられている友人をかばったことからいじめを受け、次男が自殺した篠原宏明さん、真紀さん夫妻、次男が教師の指導を受けたことをきっかけに亡くなった大貫隆志さんが参加。いまなお相次ぐ子どもの自殺を受けて、自らの経験を元に大人がすべきことは何かを話し合う。問い合わせは同NPO(ファクス045・845・3620)へ。【高橋咲子】
〔都内版〕
10月27日朝刊