学校の隠蔽、改めて批判 大津市中2男子自殺で遺族が初会見「裏切られた」

学校の隠蔽、改めて批判 大津市中2男子自殺で遺族が初会見「裏切られた」
産経新聞 2012年10月30日(火)20時41分配信

 いじめを受けていた大津市の中2男子=当時(13)=が自殺した問題で、父親(47)が30日、東京都内で会見し、公の場で初めて心情を語った。父親は学校と市教委に対し「いじめに背を向け見て見ぬふりをしただけでなく、真実を隠蔽しようとした」と断じ、「二重の意味で裏切られた」と厳しく批判した。

 会見はいじめ問題に取り組むNPO「ジェントルハートプロジェクト」(川崎市)が主催。東京で初の会見に応じた理由について「文部科学省に近いところで思いを伝えたかった」と説明した父親は時折、涙で声を詰まらせながら、7月以降、いじめが社会問題化する契機となった今回の問題を振り返った。

 父親は昨年10月、自殺の8日後に手渡され、多くの生徒たちによって深刻ないじめ内容が記されたアンケートを初めて目にした際、「とんでもない映画を見たようで吐き気がした」と憤りをあらわにした。

 父親はこのアンケートについて「実名などを黒塗りにされず入手できたのはたまたまだった」と説明。5日後に「最終結果」として渡されたアンケートは実名部分が黒塗りされた上、学校側は最初のアンケートの返還を求めたという。

 父親は拒否したが、アンケート内容を「部外秘」とする「確約書」に署名押印を求められた。父親は「息子が死を選んだ真相を知るため、あらゆる手段を尽くして自ら調査する」と決意していたが、この確約書があったため、満足に進まなかったとし、「親としての無力さを息子にわびるしかなかった」と語った。

 父親は「どうして自分がなくなったのかさえ知ってもらえない。遺族の苦しみを考えてほしい」と話し、いじめ根絶のためにはアンケートの公表と真相解明が不可欠だと訴えた。

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