いじめ:県対策検討委が初会合 防止や早期発見目指す /熊本
毎日新聞 2012年11月3日(土)15時35分配信
いじめの防止や早期発見に向けた施策のあり方を考える「県いじめ対策検討委員会」(委員長=吉田道雄・熊本大教授)の初会合が2日、県庁であった。学識者や警察、学校関係者の委員14人が、県教委が取り組む「いじめアンケート」について意見を交わした。
いじめを受けた八代市の中学3年の男子生徒(当時14歳)が昨年4月に自殺したことを受け、再発防止と対策強化を目的に委員会が設置された。これまでの県の施策の検証や家庭、警察との連携方法などを協議する。
いじめられた経験の有無などを問うアンケートは06年から毎年11月、県内すべての公立小中高校と特別支援学校を対象に実施している。ただ、今年は八代のいじめを把握できなかった反省から、委員会の意見を踏まえて実施することに決めた。
委員からは「いじめをなくす方法を考える設問を作ってはどうか」「いじめられた経験を問うにしても、そもそもいじめの定義があいまい。設問の切り口を変えるべきでは」などの意見が出た。年度内に数回会合を開いて提言をまとめる方針。【澤本麻里子】
11月3日朝刊