品川の中1いじめ自殺:遺族、担任に食い違い 区教委報告書、一部両論を併記 /東京
毎日新聞 2012年11月6日(火)10時58分配信
品川区立中学1年の男子生徒(12)が9月に自殺した問題で、区教委の調査対策委員会がまとめた報告書は、いじめの実態を明らかにし、学校の指導体制のあり方を厳しく指弾した。一方で、いじめへの対応について遺族と担任の主張が食い違い、事実関係に両論が併記される部分も残っている。
報告書によると、いじめは小学校からいじめていたメンバーを中心に他クラスや部活動にも広がり、学年全体で「攻撃してもいい」とする雰囲気があったという。すれ違いざまに殴る、上履きを女子トイレに投げ込むなどの行為もあった。
6月には、家までついてきた同級生に「学校で殺すぞ」と脅され、7月に男子生徒の母親は学校の担任に相談したと証言するが、担任は脅しの相談は「記憶にない」としている。
一方、男子生徒が同級生に小突かれている行為を見た教諭もいたが、それ以上の対応にはつながらなかった。
学校では5日午後6時半から約600人の保護者に報告書の内容を説明。質問や要望を尋ねるアンケートを配布し、22日にまとめて回答するという。参加した保護者の男性は「自分が把握しているいじめ内容が報告書に盛り込まれていたので、一定程度、きちんと調べていると安心したが、もう少し調査が必要そうだ」と話した。【稲田佳代、苅田伸宏】
〔都内版〕
11月6日朝刊