京都府教育長が謝罪 朱雀高入試、作文時間短縮問題
京都新聞 2014年2月25日(火)22時49分配信
京都府立朱雀高(京都市中京区)が公立高入試の前期選抜で「作文」の試験時間を受験生に通知せずに20分短縮していた問題で、小田垣勉教育長は25日の府教育委員会で、「初歩的なミスであり、申し訳ない」と謝罪した。委員からは教員の責任感を疑問視する声や生徒への配慮を求める意見が上がった。
この日、府教委の担当者が保護者から「子どもは作文が得意だったので、納得できない」との電話が同高に3件、府教委に3件あったと報告した。小田垣教育長は「朱雀高は作文を入試の大きな要素と位置付けており、準備してきた生徒に不信感を与えてしまった」と述べた。
上原雅明委員は、実施要項発表後の時間変更について、教員から異論が出なかったのかと疑問を投げ掛け、「校長だけでなく、先生一人一人が責任を自覚してもらわないといけない」と指摘した。
安藤実紀子委員は「不合格になった子どもには心のケアが求められる。次の試験では何も問題が起きないよう、お願いしたい」と訴えた。