大産大の補助金25%減額=「やらせ受験」で―私学事業団
時事通信 2014年3月12日(水)17時34分配信
日本私立学校振興・共済事業団は12日、入学する意思のない付属高校の生徒を受験させ、謝礼を支払った「やらせ受験」問題が発覚した学校法人大阪産業大学(大阪府大東市)に対し、管理運営が不適正だとして今年度の私立大学等経常費補助金を25%減額することを決めた。併設する短大分と合わせて約2億4000万円減らす。
同大は2009年度の経営学部一般入試で、付属高校の生徒9人に計31回受験させ、1回当たり5000円を渡した。
同大が設置した第三者調査委員会は昨年6月、「定員超過による補助金停止を免れるための不正入試ではなかったが、不適切な部分があった」と認定。法人側は同12月、文部科学省に再発防止策などをまとめた報告書を提出したが、私学事業団は対応が十分とは言えないと判断した。
学校法人は12日、役員8人の報酬や手当の一部を返上する処分を発表。土橋芳邦理事長は3カ月間、月額報酬の50%を減額する。土橋理事長は「深くおわびする。健全な法人づくりに向けて全力で取り組む」とのコメントを発表した。