富士学苑女子バスケ部で男性監督が体罰「弁解の余地はない」

富士学苑女子バスケ部で男性監督が体罰「弁解の余地はない」
スポーツ報知 2018/12/2(日) 6:13配信

 富士吉田市の富士学苑高で、女子バスケットボール部の63歳の男性監督が部活動中に複数の部員に体罰をしていたことが1日、分かった。同校はこの日に緊急保護者会などを開き、監督を同日付で解任し、停職処分とすることを発表した。

 同監督は1985年に理科教諭として赴任。88年から顧問、監督を務め全国高校選手権(ウィンターカップ)出場に23度導いた実績を持つ。

 先月22日に学校へ匿名の男性から暴言や体罰が行われいるとの電話が寄せられ、連休明けの同26日から調査を開始した。聞き取り調査の結果、2016年〜18年の間に練習や練習試合で複数回、複数人に対して「死ね」「殺すぞ」「熱中症になれ」などの暴言や、すねや背中を蹴ったり、至近距離からボールをぶつけるなどの体罰があったと認められた。部員がけがを負ったとの報告はないという。

 調査を担当した山口隆之教頭は、最近3年間より前の体罰や暴言については確認できていないとしたが、一方で「常態化していたということではないか」とも話した。監督以外の顧問2人を厳重注意した上で、30代の男性教諭を後任監督、20代の女性教諭をコーチとすると発表。この日の保護者会には、監督も出席し「弁解の余地はない」と謝罪したという。

 同校では13年にも野球部監督による体罰問題が起きており、後藤茂校長は「十分な対策が講じられなかった結果ということで反省している」と陳謝。今後は外部の人材の登用も視野に入れたコンプライアンス委員会の設置などの再発防止策を講じるという。

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