「自分の考えと混同…」奈良教育大の准教授、論文の一部無断引用で懲戒処分
産経新聞 2014年3月28日(金)18時55分配信
学会に投稿した論文の一部に無断引用があったとして、奈良教育大(奈良市)は28日、大学院教育研究科の男性准教授(50)を同日付で停職3カ月の懲戒処分にした。准教授は「自分の考えと混同していた。意図的ではなくミスだった」と反省しているという。
大学によると、論文は体育授業についての研究。准教授は平成11〜23年に他の大学研究者1人が書いた論文の一部を無断で転用。日本体育科教育学会に論文3本を投稿した。
問題となった文章は、研究内容の背景を説明する部分で、接続詞以外は表現をほとんど変えず、3〜10行程度を無断引用していた。
昨年5月、学会に2本分の告発情報が寄せられ、同6月に学会が論文を取り消した。その後に大学の調査委員会が、新たに1本分の無断引用を見つけた。
奈良教育大は「倫理教育の徹底で再発防止を図りたい」としている。