教材費流用の教諭を免職 千葉県教委
千葉日報 2014年04月03日 11:02
南房総市立富浦中学校の教諭が教材費の一部を着服していた問題で、千葉県教委は2日、同中学校家庭科の田村尚美教諭(43)を懲戒免職処分にした。
県教委によると、田村教諭は同校に着任した2010年度から昨年度までに調理実習の食材購入などに充てる教材費計約137万円のうち約20万円を私的に流用していた。前任の中学校での着服も認めている。
田村教諭は私的な食料品や日用雑貨、書籍を食材などに紛れ込ませて購入。合計金額のみが記載された領収書を学年の会計担当者に提出していた。各年度の横領額は約3300〜約7万6千円とされる。
田村教諭は「個人のパンの代金を混ぜて請求したら金がおりた。徐々にエスカレートしてしまった。大変申し訳ない」などと話しており、すでに全額返還しているという。富浦中学校は教材費の一部を卒業生らに返金する。
県教委の滝本寛教育長は「公金横領は残念でならない。厳正な会計処理を徹底して再発防止を図る」と述べた。