論文不正で教授停職…大阪薬科大、処分公表せず
読売新聞 2014年4月12日(土)18時24分配信
大阪薬科大(大阪府高槻市)の男性教授が欧州の科学誌に発表した論文に不正が見つかり、同大学が昨年6月、教授を停職20日の懲戒処分にしていたことがわかった。
大学側は不正が軽微で研究結果に影響はないとして、処分について外部に公表していなかった。
同大学関係者によると、教授が発表した高血圧に関する論文に不正があるとの情報が2008年に寄せられ、同大学が調査委員会を設置。論文で「実験に使った」とされたラットが、実際は別の品種だったことがわかり、調査委は改ざんと認定した。教授は「本来使うべきラットは高価なので安価な品種を使った」と釈明し、科学誌に訂正を申し出た。
懲戒処分は論文不正とともに、過去に研究を指導した女性大学院生に対するセクハラ行為も理由になっている。