「公表してもいい情報」、通信簿記載ミスで横須賀・吉田市長
カナロコ by 神奈川新聞 2014年4月18日(金)7時3分配信
通信簿に記載ミスがあっても発表しない横須賀市教育委員会の公表基準について、吉田雄人市長は17日の定例会見で、「公表してもいい情報ではないかと感じる」との見解を示した。
通信簿の記載に誤りがあった場合の公表基準は各教委の判断に委ねられている。横須賀は個人情報漏えいに関する公表基準に従っているため、生徒間の評価を取り違えた際は発表するが、個人の評定を低く間違えても公表しない。
生徒の評価を間違えた場合は公表するのが一般的で、出欠席日数の間違いだけでも発表する教委もある。
この問題は昨年の市議会常任委員会でも取り上げられた。学校教育部長は「(再発防止の決意を示すという)公表の意味はその通り」としながらも、「全てを公表することで教師が通信簿作成に萎縮する。さらに厳格にやることで学校にも負担感が出てくる部分も考慮し、慎重に検討したい」と答弁していた。
市長は会見で、「今の段階では確かに公表してもいい情報ではないかと感じる。教委の考えも聞いた上で、今後の対応を相談したい」と述べた。