湘南工科大付属高の水泳部顧問が体罰、男子生徒にけが
カナロコ by 神奈川新聞 2014年5月11日(日)7時3分配信
湘南工科大付属高校(藤沢市)で昨年5月、水泳部顧問の男性専任講師(27)が当時1年生だった部員の男子生徒に体罰を加え、約2週間のけがを負わせていたことが10日、同校への取材で分かった。
同校によると、専任講師は昨年5月、部活での指導中にプールサイドなどで、数回にわたり男子生徒の胸を手でたたくなどし、胸部打撲など2週間のけがを負わせた。
同校は、保護者らの訴えから体罰の事実を把握。昨年10月、専任講師の書いた謝罪文と、専任講師を厳重注意とした通知書を渡した。
男子生徒は同11月に退学し別の高校へ転校、同12月には藤沢署へ被害届を提出した。同署は今年2月、暴行と傷害の容疑で専任講師を書類送検したという。
同校の幾田信生校長は、「どんなことがあっても体罰は許されない。信頼関係を回復することができない状況になってしまい残念。捜査には全面的に協力している。男子生徒や保護者へ直接、謝罪したい」と話している。
同校水泳部は全国的な強豪として知られ、アテネ、北京五輪で銅メダルに輝いた中村礼子さんやロンドン五輪で銅メダルを獲得した立石諒選手ら多くの有力選手を輩出。全国高校総合体育大会(インターハイ)の競泳の学校対抗で男子は2010年に3年連続5度目、女子は12年に2年連続2度目の優勝を遂げている。