正直に話してくれないと感じ…教諭、壁を殴り穴
読売新聞 2014年05月11日 11時18分
長崎県諫早市の市立中学校で4月、男性教諭(38)が3年の男子生徒(14)の胸ぐらをつかんだり、生徒とやりとりをしている最中に壁を殴って壊したりしていたことが10日、分かった。
市教委や学校は体罰と判断し、生徒側に謝罪した。
市教委によると、4月25日の放課後、生徒間のいざこざで2年男子が唇をけがしたこととの関係について、体育館の更衣室で男子生徒を問いただした。途中で黙り込んだりしたため、胸ぐらをつかんだり、更衣室の壁を殴って直径10センチほどの穴をあけたりしたという。
教諭はこれらの行為をすぐに学校に報告。学校側から保護者に事情を話し、謝罪した。教諭は「正直に話してくれない部分があると感じ、悔しくてやってしまった。犯人扱いはしていない」と語ったという。一方、男子生徒は「自分は関係ないのに犯人扱いされた」と話しているという。
諫早市では3月にも別の市立中で複数の教諭による体罰が発覚し、4月に全市立小・中学校を対象に体罰根絶に向けた研修を行った。市教委は「生徒を脅した行為と受け取られても仕方がない。大変残念で、再発防止に向け指導を徹底したい」としている。