高校廃校舎から石綿 大阪府教委は「無い」と説明

高校廃校舎から石綿 大阪府教委は「無い」と説明
朝日新聞デジタル 2014年5月21日(水)17時54分配信

 大阪府和泉市の旧大阪府立横山高校の校舎から、基準値を大幅に上回るアスベスト(石綿)が検出されたことが分かった。府教委は「アスベストは無い」と市教委に説明し、2012年に市有地と交換していた。

 市教委などによると、旧校舎は1968〜74年に建設された。同校は08年に閉校し、市教委は秋にも校舎を解体し、跡地に市民グラウンドを移転したうえで、16年に「市総合スポーツセンター(仮称)」を完成させる計画だ。

 市教委が今年4月に校舎内の14カ所でサンプル調査したところ、6カ所から国の基準値(含有率0・1%)を大幅に上回るアスベストを検出し、美術教室の柱からは9・3%のアモサイト(茶石綿)を検出した。担当者は「解体では飛散防止を徹底する。追加工事費の負担については府教委と協議したい」と話す。

 府教委によると、同校では05年に5カ所でサンプル調査し、体育館の剣道場でアスベストを検出したため除去工事をした。府教委は取材に対し「当時の調査は十分だった」と説明する。追加工事費の負担は「これから調整する」としている。(白石昌幸、石田貴子)

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