いじめや体罰の相談増加 埼玉県子どもの権利擁護委
産経新聞 2014年8月9日 7時55分配信
子供のさまざまな悩みに対応している「県子どもの権利擁護委員会」(子どもスマイルネット)に寄せられる相談で、いじめや体罰に関するものが増加していることが県のまとめで分かった。相談の総数も増加傾向にあり、県は「報道などを通して深刻ないじめや体罰などに関心が高まっている側面があるのかもしれない」としている。(中村昌史)
◇
県こども安全課によると、同委員会は平成25年度、前年度比229件増の3254件の電話相談を受けた。親などからの「子育て」相談が最多で1646件。「その他」の696件に続き、「交友関係・思春期問題」が360件あった。
一方、いじめの相談は同46件増え192件。体罰の相談は4倍以上の27件に増加した。子供自身による電話も全体の2割近くにあたる591件に達した。
同委員会は平成14年度、子供の権利侵害に対する救済機関として、全国で初めて条例に基づき設置。大学教授や弁護士らが委員や調査専門員を務め、6人の相談員が電話に対応し、子供や親らに助言などを実施している。深刻なケースは専門員が直接、面接や関係先に出向くなどして、児童福祉や教育の専門的立場から公平に働きかける。
下校時や部活でのいじめをめぐり、学校の対応などに苦言を呈する相談があった際は、事実確認して教員が付き添ったり、部活動を見守ったりした。その後、相談者の意思を確認して対応を終結した。25年度には面談が12件。継続7件を含め19件の解決にあたり、8件が終結したという。
同課は「いじめや体罰をはじめ、子供に関する悩みがあれば、ぜひ相談してほしい」と呼びかけている。
同委員会の相談窓口は祝日、年末年始をのぞく午前10時半〜午後6時。(電)048・822・7007。