暴行や暴言、教諭ら提訴 津の中学卒業生、550万円請求
中日新聞 2014年9月30日 09時19分
津市立の中学校を今年3月に卒業した女子生徒(16)が、所属していたバレーボール部顧問の男性教諭による暴行や暴言で精神的苦痛を受けたとして、市と教諭に計550万円の損害賠償を求める訴訟を両親とともに津地裁に起こした。
訴状によると、女子生徒は1年生だった2011年9月以降、病気で部活動を欠席しがちだったことを男性教諭に責められ「おまえがいるから試合に負ける」などと言われた。また週に1回ほど、殴られたり髪の毛を引っ張られたりする暴行があったとしている。
市教委は、男性教諭が12年12月の静岡県での合宿中に女子生徒の頬を平手打ちする体罰があったと認め翌年6月、教育長による厳重注意処分とした。だが女子生徒側によると、その後も暴言は続き、女子生徒は3年生の夏に退部。精神科への通院も余儀なくされたとして提訴した。
生徒らの代理人弁護士は「学校側も、両親と教諭の間で直接解決させようとするなど不実な対応をした」と話している。市教委学校教育課の担当者は「体罰はあったが、他の暴言などは裁判の中で事実を明らかにしたい」と述べ、賠償責任の有無を争う構えを見せた。